【サッカー】講義:ポジションとは(前提)

「ダブルボランチ」「インサイドハーフ」「サイドハーフ」などなど、よく耳にするけどよく分からないポジションについて説明します。ですが、説明に入る前にとても大事な前提を伝えます。

1. 日本にポジションを示す言葉はない
2. 現代サッカーにおいてポジションは重要ではない

この2つが前提としてある事を踏まえて読んでください。一般的なポジションについても説明しますが「新しい戦術が生まれるたびに新しいポジションも生まれる」という事を知っておくだけで、割と試合を観る目は変わると思います。

あとサッカー通っぽい人でポジションがどうとかで絡んでくる人がいますが、そんな人に遭遇したときに「あーそういう時代の人なんだなぁ」と仏の心になれる事も期待しています。楽しく観戦できるように。

1. 日本にポジションを示す言葉はない

まず日本は世界的に使われている言葉をなんとなく使っているだけです。和製英語と同じです。日本人はあらゆる言語をカタカタ化する事で日本語にする能力を秘めているのでそれが全開な感じです。例えばダブルボランチ。ダブルは英語だけど、ボランチはポルトガル語です。通を気取って「ダブルボランチじゃないよ!ドイスボランチ!!」とかいう人がいますが、そういうならゴールキーパーはゴレイロだし、センターバックはザゲイロだし、フォワードはアタカンチであるはず。だけどそんな人でも「ドイスボランチでトップ下置いてワントップには〜」とかいうのでそんなものなのです。

日本はサッカー後進国なので「自分たちで戦術を作った事がない」=「自分達用のポジションを示す言葉がない」のです。なので「中盤の深い場所からゲームを作る人」をイタリア語(レジスタ)、スペイン語(ピボーテ)、ポルトガル語(ボランチ)、英語(アンカー)と好きに呼びます。厳密にはレジスタもピボーテもボランチもアンカー役割は違いますが、なんとなく使っているのです。「中盤の底でボールを奪う人」と「中盤の底でボールを繋ぐ人」は明らかに違う仕事ですが、日本的表現だと守備的ミッドフィルダーになります。そしてなぜか大抵ダブルボランチと呼ばれるのです。その程度の文化しかまだないのです。

2. 現代サッカーにおいてポジションは重要ではない

最近はポジションといういうものがそれほど重要視されていません。純粋な場所として意味はありますが、戦術を語る時にはポジションではなくその人のタスクやミッションやロールで語ります。つまり場所ではなく役割です。上記しましたが「中盤の底にいる人」であれば守備的ミッドフィルダーでしかありません。場所的にそうだからです。だけど、ダブルボランチとした場合、通常は二人とも攻守とも出来る人が選ばれ、一人は守備が得意、もう一人は攻撃が得意な選手を選びます。守りたいときは守備が得意な二人を選ぶ事もあります。だけど、ポジションだけの話をするとどういうタイプを選んでも守備的ミッドフィルダーが二人です。

少し視点を高くして一人一人のポジションではなく「全員のポジション」=「フォーメーション」で説明してみます(フォーメーションについては別に書きます)。二人のセンターバックと二人のボランチがいることが多い日本のサッカー。だけどこの四人は明らかに与えられたミッションは違うし、違う機能や役割を来されています。よくある形として、センターバックの一人は肉弾戦と空中戦を勝つ事を期待されており、もう一人はカバーリングとパスをつなぐ事を期待されています。ボランチの一人は運動量豊富に中盤のセカンドボールを拾う事を期待され、もう一人はゲームメイクやチャンスメイクが期待されます。これを説明するのにポジションで話をすると「二人のセンターバックと二人のボランチ」以上の説明ができないのです。なので、4-4-2とか3-5-2とかいうフォーメーションで会話をしていてもあくまで最初にいる位置(ポジション)がそこだと言っているだけで、実際何をしたいのかは場所だけでは理解できないのです。

以上を踏まえて、その場所で基本的に期待されている事について説明したいと思います。

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投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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