結果:怪我の功名と王の帰還 3-1
得点:守田、脇坂、阿部
警告:馬渡、長谷川
退場:無し
遷移:0-1 -> 1-1 -> 2-1 -> 3-1
評価:90点
10/9(水)
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) October 9, 2019
2019 JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第1戦
川崎フロンターレ vs 鹿島アントラーズ
19:03キックオフ 等々力陸上競技場
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(ポジション毎に背番号順に左から掲載) 【広報】 #frontale #ルヴァンカップ pic.twitter.com/8t2wXcox9x
レビュー
4-4-2の鹿島と4-2-3-1の川崎という違いのスタイルで向かい合う一線。立ち上がりからがっぷり四つの好ゲームの予感がする試合。序盤は鹿島の強度の高い守備に押され距離感も悪くビルドアップが上手くいかない。そんな中先制点を奪われるが、それでも下を向く事なくやるべき事をやる姿勢を見せる。馬渡が怪我で山村と交代した事で後ろが安定しビルドアップが大幅改善。SBにかわった車屋が生き生きと攻撃参加。そんな流れで守田がついに初ゴール。後半も川崎ペースであるが鹿島も盛り返す。一進一退の勝負は79分の大島の登場で一気に佳境に。ファーストタッチで違いを見せるとセカンドタッチで早速脇坂のゴールに絡む。完全に川崎ペースとなった中で阿部の追加点で勝負あり。久しぶりに川崎らしいサッカーを最初から最後までやりと出る事ができた楽しい試合であった。
ピックアップ
・試合巧者鹿島と憲剛、そして僕らサポーター
「鹿島る」という言葉ができるぐらい試合巧者の鹿島。この試合ではキックオフ時にエンドをかえ、守田同点ゴールでは審判に文句を言い、川崎が押し込んでいる時間ではファールから揉め事を起こすなど、賛同はできないが試合に勝つためになんでもやるという姿勢を見せてきた。相手の流れになりそうな時はあらゆる手を使って簡単には流れを持って行かせない。その中で守田ゴール後の鹿島が審判に詰め寄りスタジアムがざわざわした時。ざわざわ後にゴールが決まったタイミングで憲剛がメインスタンドを煽った。鹿島が守田同点ドール+初ゴールで川崎が勢いつくのを止めに来たのを知っている憲剛は、そんな仕掛けに負けずに盛り上がれとサポーターに伝えたのだ。さすが憲剛であると同時に、スタジアムの雰囲気を作れるのはサポーターだけなんだと言う事を再認識させられた。思い返してみれば、調子の良くない時期の等々力はどこか「今日も上手く攻められないんじゃないか?」という空気が「ガンガン点をとろうぜ!」っていう空気を超えていたように思える。試合が厳しい時こそ、大丈夫だ!いけるぞ!っていう空気を作ることが12番目の選手として一緒に戦うことだと改めて考えさせられた。厳しい時こそ大きな声で後押ししたい。
この試合では脇坂が自主的にGゾーンを煽り、ダミアンはスタジアム中を煽った。サポーターの力を選手が求めているならそれに応えるのがサポーターとしての矜持であろう。
・レアンドロ・ダミアン
前線の起点であり終点であり続けたダミアン。小林が最終ラインとの駆け引きで相手を動かすのに対して、ダミアンは最終ラインに陣取る事で相手を動かすタイプだ。そしてボールをうける懐が深く、フィニッシュの形も多い。結果、苦しい時に最前線にボールを蹴っても自軍のボールになるという安心感が生まれる。この試合では序盤に鹿島に飲まれそうになりながらも耐えれたのは前線のダミアンの頑張りによるところが大きい。ポストプレーで起点になるだけでなく、そのままダイナミックにゴールを決めに来る終点としても強力なので相手としては対応が難しいだろう。SB車屋が輝いた理由もダミアン目掛けてクロスをあげるという明確なターゲットがあったため、深く悩まずにプレーできたのが大きかったのではないか。タイプの違う小林とダミアンをどう使い分けていくのか注目したい。
・メモ達
1. 90分戦った脇坂
2. 安定感のある守田 縦に出てくる良さ
3. 山村がもたらした安心感
4. 家長のペース。リスク管理したカウンター。
5. 大島僚太の帰還
6. 内田篤人と長谷川と車屋の熱い戦い
7. 球際は強いが前からはハメにこない相手には強い川崎
ライブ
15分
4-4-2の鹿島と4-2-3-1の川崎。風が強くサイド交代。ボールを持ったらシュートで終わる事で流れを作る鹿島。対する川崎は強度のある守備に苦しむも徐々に落ち着く。後方の繋ぎは怪しいが前方の崩しは可能性を感じる。好ゲームになりそうだがカウンターから失点。 ミス減らそう。#frontale
30分
相手の守備に押され気味で距離感も悪いビルドアップ。家長のボランチ参加でボール運べるようになるが当然前線が人手不足に。それでもミスがありながらも徐々に相手陣地に押し込み始める。厚みのある攻撃から守田がミドルで初ゴール。この流れを掴みたい。 #frontale
45分
馬渡負傷で山村と交代。車屋左、登里右。出し所が無いともたつく車屋がSBに行った事で山村谷口でボールが回る。そして車屋が久しぶりにイキイキ攻撃参加。怪我の功名とはいえ完全に川崎ペース。SB経験した守田のパスの角度が良い。追加点が欲しかった。継続。 #frontale
60分
交代なく後半開始。プレー強度を上げる鹿島を受けながらも自力でペースを掴む。山村谷口で後ろが安定した事で全体的に動きが良い。左サイドから再三チャンス作るも得点に至らず。ダミアン上手い。過密日程の影響出る前に逆転しておきたい。下田頑張れ。 #frontale
75分
どちらかというと川崎ペースでだが鹿島も盛り返し一進一退に。チャンスを活かしきれなかった中で鹿島の2トップが徐々にに存在感出し始める。川崎は流れで崩す左サイド、突然家長右サイドでやり切りたい。逆転したい。 #frontale
90分
押し気味で進めるが点が取れない。満を持して大島登場。流れの左、家長の右に中央大島で一気に川崎はイケイケモードに。大島起点から脇坂ゴールで逆転。その後CKから阿部ゴールで追加点。最後まで川崎ペースのまま終了。本当に久しぶりのワクワク快勝!気分が良い!お帰り僚太! #frontale
プレビュー
主力が減っても減っても鹿島は鹿島のサッカーをしてくる。中央を固く閉ざし、強度の高い守備で奪ってから迷いのないカウンター。対する川崎。前節快勝したが相手との関係が大きく影響した内容だった。かねてからの課題である強度の高い守備相手のボール運び、中を絞めた守備をどうこじ開けるのか?この2つに対する解答がみたい。
気になるのはボランチ復帰の守田。SBに慣れたタイミングでの復帰に頭はうまく切り替えられるのだろうか。ただ強度の高い守備が出来るボランチが守田しかいないので仕方ないが頑張ってほしい。控えを見る限り90分やる事はほぼ確定。守田のパフォーマンスが勝敗に直結しそう。
湘南戦であまり良くなかった登里と下田コンビは鹿島とのサイドの攻防を制して欲しい。
しっかり崩してきっちり決めたい。
参考:
【サッカー】リーグ28節 vs 湘南ベルマーレ 2019/10/06 BMWスタジアム平塚
【サッカー】リーグ2節 vs 鹿島アントラーズ 2019/03/01 等々力陸上競技場