【サッカー】リーグ9節 vs ヴィッセル神戸 2019/04/28 ノエビアスタジアム神戸

結果:Plan Bでの勝利 2-1

得点:馬渡、小林

警告:無し

退場:無し

遷移:1-0 -> 2-0 -> 2-1

勝点:13 -> 16 (気持ち勝点 17->20)

評価:80点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

ボールを保持したい神戸は両サイドを高くとった4-2-1-3。対する川崎は最初からPlan Bで試合に臨む4-4-2。決して良くはない立ち上がりだが馬渡のゴールで落ち着いてプレーが出来るようになる。その後小林の追加点で落ち着きはさらに増す。蔚山戦の川崎を見ているかのように距離感が悪い神戸。その状態の時はこれが効くと言わんばかりに真ん中を固めて正しい配置をする事で相手が勝手にボールを渡してくれる形に。ボールを持ったら縦に早くつけて勢いよく攻撃するという蔚山にやられた事がそのまま当てはまる試合内容で75分まで完璧な試合運び。ところが終盤イニエスタを前にあげて元気のいいサイドアタックを仕掛けられたところから一気に神戸ペースに。きっちり失点した後もやられ続けるがなんとか逃げ切り勝点3。これまで取りこぼした勝点は4あるが6になってもおかしくない展開だった。山村とラルフの交代を効果的に使えなかった鬼さんの采配は疑問が残る。このメンバーで勝ち切った事は自信につながるが、この状態の神戸で良かったという気持ちになる終わりかただった。フィジカルコンディションを早仕上げした今シーズン。夏以降選手が揃わなくなる時期が増えると思うがそこに向けてキッチリと準備をしていきたい。

ピックアップ

・イニエスタとその対策

ドリブルも出来るが基本パサータイプのイニエスタ。パスは受け手と出し手が揃ってこそ意味があるものになるが、神戸は受け手の部分が全く整備されておらずイニエスタにとっては厳しい状況。この手のタイプはチームが悪いと一緒に試合から消えてしまうが、イニエスタは周りの配置が悪いなら自分が動く事で配置を良いことにする神の動きで後半攻撃を牽引してメッシクラスの神様だと証明した。4-2-3-1や4-2-1-3という柔軟性の高いフォーメーションは憲剛が言うところの「自分たちのやる事をちゃんとれば結果がついてくる」であり、リージョの言うところの「正しいプレーをする事が必要」という形なので、あれだけパスコースを作れないと普通は何もできないがそれでも仕事をするのは流石生きる伝説。同じようなタイプの大島だが大島はパスも出来るが基本ドリブラーなので、こういう展開を打開する力はまだまだ足りないと感じさせてくれた。

そんなイニエスタへの対策はツートップがCBに行くのではなく中盤を圧縮してパスコースを限定した守備がポイント。田中も頑張ってイニエスタとマッチアップしたが意地でもイニエスタ経由させるサッカーと中盤を圧縮する川崎の意図で守りやすい状態だった事を考えるとまだまだやる事あると感じたろうが、とても良い経験を積ませてもらった。終盤のイニエスタが前目になった事でチーム全体の意識が中に寄り過ぎ幅を使った展開にやられ放題になったのは課題。

・Wドリブラーの両サイド

国内屈指のドリブラーでありながらパス主体の川崎でドリブルに活路を見出す長谷川と頭脳に活路を見出す齋藤。その結果ボール運びの長谷川と攻撃の活性化の齋藤という形が見えてきている。ただ長谷川は課題だった中に切り込んでの強いシュートが最近安定して打てるようになってきており目に見えて改善している。齋藤は試合後コメントでも言っていたが中も外もうまく使おうという意図を感じさせるプレーとポジショニングで得点に絡んだ。攻撃面に関しては両選手とも安定して力を発揮してくれそうで安心できる。トップ下でのプレーも見てみたい。

ただ、守備に関しては前半、中に意識が集中していた神戸の攻撃には齋藤も長谷川も対応できつつあったが、外を使われた時はあいかわらず。特に終盤はサイドの守備の受け渡し問題が顕著。特に4-4-2なのに何故そんな簡単に突破されるの?というぐらい崩されていた。押されている時に前に張る選手は必要だが長谷川は前に残りすぎでノボリが1人頑張るシーンが多かったのは気になるところ。チームとしてどう守るのかを構築しないと劇場を作られる事になる。

・Plan B

自分たちで積極的にボールを保持してゲームをコントロールするのではなく、相手に持たせながら「持たせられている」という印象を与える事でゲームをコントロールするスタイルで臨んだ川崎。相手がうまくいっていないのもあってボール奪取まではうまく機能していた。短いパスは山口とサンペールとイニエスタのトライアングルのサイドが甘い所をちゃんと付いており問題はなかった。ただ長いパスはスペースに出すにしても狙いすまして出すんじゃなければ中央じゃなくてサイドを狙わないとカウンターを食らう事になる。そういう観点で見ると大島はリスクマネジメントをしたパスを選択しており、田中はまぁまぁ。一番の問題はMJだろうか。判断が遅い上に中途半端に相手のいる場所に出すのでカウンターメイカーになっていた。縦に出すなら出せばいいし、繋ぐならちゃんと繋ごうと思う意図のわからないパスが多かったのは川崎では大きな課題だろう。積極性がある事と勇気がある事と雑な事は別の話なので、ボールを大事にするサッカーはどんなサッカーをしていても忘れないチームでありたい。

・その他

  • 登里:西とのマッチアップは見応えあり
  • MJ:全体的に判断がワンテンポ遅い
  • 小林:試合を通してずっとポジショニングが良い
  • 大島:シュートの意識が向上してて良い

ライブ

15分

ボールを握りたい両チーム。神戸はGK含めて細かく繋ぐが川崎はロングボール主体で早く前にボールを運ぶ。ボールを受ける位置が悪い状況で場所を守るのが得意な元バルサコンビは厳しい。そんな中馬渡のFKで先制。ただサイドも裏も守備が不安なのでバランス考えて。 #frontale

30分

繋いでくる神戸に対してブロックを作って守る川崎。神戸保持の時間長いが奪ったら早く前に蹴って反撃の姿勢を見せ続ける。徐々にボールを回せるようになってきた。齋藤の仕掛けは良い。不用意なプレーからのカウンターは注意。この流れをキープ。 #frontale

45分

神戸がボール握るも崩しに悩み始めた辺りから川崎のペースに。しっかり守って前線4人に早くつけて攻めるという蔚山にやられた事を神戸に適用。齋藤の仕掛けから知念シュートこぼれた所を小林つめてリーグ初得点。ツートップ有効活用。大島田中が良く動いているが最後まで持つかどうか。#frontale

60分

川崎は前半と変わらないが攻撃を変えたい神戸は形は兎も角ビジャに預ける雑な攻撃に。結果正しい位置に立っているだけで相手がボールを渡してくれる好循環。ボール取った後も落ち着いてプレー出来ている。息の根を止める得点を狙いたい流れになってきた。 #frontale

75分

上手く攻めれない神戸は選手を入れ替えて川崎が苦手なサイド攻撃に活路を見出す。結果川崎の両サイドは効果的に攻撃に参加出来ないように。ただ攻める必要も無いのでブロックつくりを優先している。田中と馬渡がしんどそう。守るか攻めるか交代するのかしないのか。采配に注目。 #frontale

90分

サイドの守備は相変わらずでキッチリ失点。山村投入もタスクハッキリせず特に効果無し。その後テコ入れ無しで行くかと思ったところでラルフ投入でサイドを引き締め。打つ手遅く完全に神戸の流れだったが何とかしのぐ。締め方に問題あったが選手というより監督の采配か。勝点3は大きい。 #frontale

プレビュー

蔚山戦で示せなかった川崎らしいPlan Aを披露できるのか。これが全てと行っても過言ではない試合。と思ったが憲剛、脇坂、奈良まで故障で欠く緊急事態っぽいスタメン。現実的にはPlan Bからのスタートで最後勝負所でPlan Cに行くのが選手起用としては自然っぽいベンチメンバー。とはいえどのプランでも小さな三角形を作らないと攻守ともに主導権を握れないので、そこは誰が出てもやれないと困る。

気になるのは両サイドのドリブラー。彼らのタスクはなんなのか?ボールを運ぶ事なのか決定機を作る事なのか。長谷川がボール運ぶの上手く、学は決定機を作るのが上手い。さて両者にどんなバランスでどんなミッションを与えているのか。その中でどのタスクを選ぶのかは興味深い。

心配事といえば、現有戦力の中でもっとも守備力が低く、パワーがないメンバーだという事。こうなると守備の負債は全てボランチの2人が承る事になるが、故障しないでいられるだろうか。大島は過負荷の守備は無理なのと、疲労が見えている碧もそろそろ限界近そう。とはいえそこのフォローに谷口MJと背後への守備に不安のある2人のどちらかが対応すると、裏のスペースを使うのが得意なビジャにやられてしまう。ボールの出し手のイニエスタを抑えるのか、ボールの受け手を抑えるのか。出し手を抑えるのが吉だとは思うがそうするとボランチの負荷が増えそう。ボールを受けて出すのが得意なサンペールがいるのがいやらしい。ここいらへんの守備のバランスを誰がどうとるのかがポイントになりそう。

こう書くとネガティヴ要素いっぱいに見えるが、自分たちのやりたいサッカーを主体的に勇気を持ってやれば結果はついてくると思う。このメンバーならではのハーモニーを見せつけて欲しい。

参考:
【サッカー】ACL グループステージ(4/6) vs 蔚山現代 2019/04/23 等々力陸上競技場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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