【サッカー】リーグ7節 vs サガン鳥栖 2019/04/14 駅前不動産スタジアム

結果:基本に立ち返った勝利 1-0

得点:知念

警告:MJ、馬渡、家長

退場:無し

遷移:1-0

勝点:7 -> 10 (気持ち勝点 11->14)

評価:75点

公式記録

レビュー

守備が整備された4-2-3-1の鳥栖。攻撃は金崎にボールを預けてクエンカの閃きなというイメージ通りの前半だったが、後半はサイドを使ってボールを運ぶ攻撃をみせてきた。ただボールを運ぶまでで最後の部分はまだ構築中の印象だった。対する川崎は4-2-3-1と4-4-2を組み合わせた形で応戦。小林の役割がハッキリしなかったが、全体として「小さな三角形を作りつつ、プレスが来たらワンタッチ、こなかったらキープして展開、ボールを出したら受けれる場所に移動」という基本の部分が復活して今後につながる試合であった。特に前半の相手がパワーを使ってコンパクトに守備を構築し流れを作ろうとしている部分で、きっちりパスを回し相手の体力を奪う事に成功したのは終盤に仕留めるらしい川崎につながる仕事だった。トラッキングデータからも分かるが良い時の相手を走らせ自分たちは走らないというのが実現できている事が数字からも分かる(走行距離117km vs 110km)。ワクワクは少なかったがワクワクの元となるベースが復活しただけで大きな改善に感じるぐらい最近の試合は大味な雑なサッカーをしていたので嬉しい。

参考:トラッキングデータ

参考までに90分走行距離の感覚をメモ

10 km:普通。最後まで一定のクオリティで試合ができる。
11 km:多い。体力自慢なら最後まで持つ。ミスも出始める。
12 km:過多。負荷がかかり過ぎ。明らかに質が落ちる。

選手によって違いはあるが、こんな感じだろう。連戦だと顕著になる。
後半ガクッとパフォーマンスが落ちた時などは走行距離から推測できると思う。前半終了時に5km以上走っていたら相手に動かされていたか、前半から勝負に行ったと考えて良いと思う。

因みにこの試合の割合
- 10 km 川崎:8 鳥栖:7
10 km 川崎:5 鳥栖:3
11 km 川崎:1 鳥栖:3
12 km 川崎:0 鳥栖:1
選手のポジションを考慮すると上手くやれていたのが分かると思う。

阿部ちゃんと下田くんが汗かき役として頑張ってくれたから、他の人は楽できた事がうかがえる。感謝感謝。

ピックアップ

・大島僚太(個人として)

久しぶりでも別格のプレーを見せてくれた背番号10。幅広い視野と判断力と技術力が生み出すパス、チームメイトへのコーチングとゲームコントロール、今のチームにないものをたくさん持って復活してくれた。パフォーマンス的にはまだまだ足を気にしているようだったが、それでも苦しいチームに光が差したのは間違いない。

今までも散々書いてきているが川崎の中盤は過負荷なタスクが積まれている。大島はそのタスクを全てこなせる能力を有するが、全てをこなしながら連戦を戦う肉体は持っていない。というか人間である以上限界に近いタスクを要求されている。大島は頑張りすぎるため攻守ともに動きすぎて筋肉系を傷めてしまうという悪循環を繰り返している。この試合では怪我明けを考慮してか、タスクの分散をチームとしてできていた。実際大島は試合を通して10kmの走行距離とスプリント1回という数字を残している。対して下田は73分で9.3km+スプリント9回といかに大島を負荷を減らしてくれたかがわかる数字になっている。個人的には大島には守備時に負荷をそこまで負わせず場所を守るだけにして、攻撃に専念したほうがシーズンを通して戦えると思うので、これからもこれぐらいのスタッツで戦える仕組みを作って欲しい。

・大島僚太(組織として)

大島が入った事でチームは改善したが、上記の通りそのためには組織としての修正が入った事も忘れてはならない。一番大きかったのは選手が正しい位置にいた事だ。常に小さな三角形が綺麗に構築されており、パスの出しどろこに困る事もなかったし、小さな三角形の裏で動く幅や背後を突く大きな三角形も構築できていた。これがあった事が重要で「パスは出し手と受け手がいて成り立つ話」という事が目に見えてわかる試合だった。大島に限らずパスが上手いと感じるためには「受け手が正しい場所にいれば」という前提条件があった上で「出し手が上手い」という評価に繋がるので、大島復活というよりチーム復活という言葉のほうがふさわしいと感じた。小林が輝けていないが本人が言うように「コンビネーションで活きる選手」なので、こういうチームのベースの復活が小林の復活に繋がるのであと数試合様子見かなと思う。

問題は何故こうなったか?の部分で端的に表現しているのが試合前の阿部の以下のコメントである。

リョウタ(大島僚太)が入れば、二列目より前の選手が高いポジションでプレーできる。リョウタより後ろの選手はリョウタにパスをつけられるし、全員が楽になるかもしれない。

ここから見えるのは、ボールが収まる選手として田中や守田はそこまで選手から信頼を得られていないという事実だ。大島のいない試合で選手間の距離が正しくないのも、全てはここに集約されるのではないだろうか。ボールを保持した時に安心出来場所が中盤にない事が、チームとしてのポジショニングやパスの出し先などプレーの判断をブレさせているのではないか。こういう距離感が悪くて相手のペースの時にチームを落ち着かせる事ができる作戦としてボランチ憲剛というのが機能するのと一致すると思う。とはいえ新人時代に憲剛の隣にいた大島より、今の田中のほうがボランチとしては良く流石アカデミー出身という感じ。下田もどんどん良くなっているので、守田も含めてチームとして信頼される選手が育っていけば崩れない面白いチームが作れると思う。

 

・CBコンビ

谷口を怪我で欠く最終ラインの奈良MJコンビ。相手が肉体バチバチ派の金崎というこのコンビが得意とするタイプを中心に攻めてきてくれたので正直守るのは楽だった。前に強く後ろと横には強くないコンビなのでMJの背後は案の定狙われたが、逆にそこにか狙い目がないぐらい冷静に対処できていた。プレビューで書いた攻撃の起点としても2人とも蹴れる強みを活かしてボールを動かしていた。MJはリーグ初出場だが、らしいプレーを披露してくれて嬉しい。奈良ちゃんは安定感さえ増せば代表に呼ばれて良く、順調に成長中と感じた。

ライブ

15分

久しぶりに基本に立ち返ったような小さい三角形を作ってパスコースを作りボールを繋ぐ。守備も受け渡しが良く良いサッカーをしている。パスワークが上手くいっている間に裏を狙いそこにパスが出せている。ただ開始15分で良い時間が終わりがちなので継続して欲しい。良い立ち上がり。#frontale

30分

良いサッカーは継続出来ている。ボールを受ける動きと相手のボールの出し手にプレスを行くという、ベースの部分が出来ている。焦れずに継続。金崎とCB陣のバチバチが見応えある。 #frontale

45分

基本に立ち返ったサッカーはするが鳥栖の守備を崩しきれない。小林が目立たないのが気になる。右サイド偏重な攻撃をどうするか。ただ鳥栖は飛ばし気味なので耐えて耐えて75分過ぎが勝負時間か。慌てず丁寧なサッカーを続けよう。 #frontale

60分

後半から明確にツートップにした川崎。前半から引き続き基本に忠実なプレーをして安定感がある。大島の縦ドンから知念が先制点。その後は完全に川崎ペース。前がかりになり気味なので落ち着いて。 #frontale

75分

ボールを保持したが鳥栖の攻撃な交代から相手の攻撃を受ける時間に。とはいえ対応出来ているのでしっかりしのいで、もう一度ボールを保持したい。碧とラルフ投入。前にボールをつけれるがその後展開が無い川崎とサイドでボールを運べるがその後の展開が無い鳥栖の戦い。 #frontale

90分

流れは変わらず互いに決め手を欠く時間が続く。ややオープンな展開になるも早めの時間からゴールより試合を終わらせる事を優先。チーム全体で意思統一出来ている。家長の時間の使い方がエロい。課題は多いが基本に立ち返って勝利したのは次に繋がる。勝点3! #frontale

プレビュー

リーグ戦では156試合ぶりに谷口がいない試合となだけでなく、不調のチームにおいてさらに車屋、憲剛、守田といった主力も怪我で欠く厳しい状況。明るい材料は大島の復帰だが、ただでさえ中盤に過負荷を求める状態での起用は怪我の不安がつきまとう。動ける下田とのコンビでうまく負荷分散できるかがポイントか。最終ラインはMJと奈良がどこまでビルドアップに寄与できるか。強烈なストライカーを持つ鳥栖相手だがトーレスはベンチスタートなので金崎の勢いとクエンカの閃きをしっかり抑えつつ、攻撃開始のパスを供給して欲しい。ACLでいいSB感を出したマギーニョにかえてここで馬渡。家長との縦の関係でなく小林との縦関係だとやりやすそうなので、怪我からの復帰戦としては入りやすいと思う。

何はともあれ勝点3をゲットしたい一戦。こういうアウェイの試合で点を決めてきた小林の得点を楽しみにしたい。

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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