【サッカー】リーグ6節 vs セレッソ大阪 2019/04/05 等々力陸上競技場

結果:大味なのか進化の途中か不明な引き分け 1-1

得点:知念

警告:無し

退場:無し

遷移:0-1 -> 1-1

勝点:6 -> 7 (気持ち勝点 10 -> 11)

評価:65点

公式記録

レビュー

セレッソは3-4-2-1で高さとパワーの都倉を軸に柿谷、清武の実力者がアイデア豊かに攻略し、守備は中央をしっかり固めるよく見る形。対する川崎はいつも通りの4-2-3-1で前節と同じスタメン。

前半立ち上がりからあまり丁寧に繋かず都倉に簡単に入れようとするセレッソ相手に川崎のプレスがハマる。主導権を握れそうになったが一瞬の守備のゆるさをつかれて失点。その後前半は全体的にプレーが急ぎすぎて落ち着かない展開。

後半になり落ち着きを取り戻したが、いつもより大味にみえるサッカーを展開。いつもより距離が広いので細かなパス回しは無いがセレッソもそれに合わせて距離が広がる。前半ほぼ出なかったアーリークロスを家長が供給し始めると攻撃が活性化。ボランチも前に出れるようになったところでアーリークロスを碧が落として知念が同点弾。同点後にセレッソは改めて中を固める守備を構築。このタイミングで長谷川投入するもタスクがイマイチ分からない。ただセレッソがサイドをうまく使わないのもありボールの取り所がハッキリしているため守備がはめやすい。最後は自分達のペースで進められたが追加点は奪えず同点決着。妥当な勝点の内容だった。

ピックアップ

・攻撃の構築

川崎の攻撃が大味に見えた後半。だが考えてみると今シーズン通して今までとは違う部分を感じている。これまでの試合の振り返りで「技術的な基礎力の低下によるボール運びの質の低下」を書いていたが、この試合では「実は進化の最中だからなのでは?」という仮説が浮かんだので残しておく。

川崎のパス回しの基本は選手間に小さな三角形を作って、常に複数の選択肢を持たせたまま効果的にボールをつないでいきましょうというものである。今シーズンはここの部分の距離感だったり判断だったりのずれが大きくパスミスやカウンターをよく食らっている。だがこの試合で去年末ぐらいか少しずつみせている「小さな三角形を構築しつつ大きな三角形で崩す」という形の一環なのではないかと考えられるシーンが多かった。

現状の川崎の攻撃は前プレスからの速攻だけで、引いた相手にボールをつないで崩す遅攻は苦手としている(というか対策されている)。これに対するアンサーとして鬼木監督の補強は高さとパワーを思わせる補強を積極的に行ってきた。しかし、それでも高さを活かすボールを入れる機会は少なく、あくまでも足元でボールを大事にしたいように思えた。つまり小さな三角形を使ったパスワーク。小さな三角形は人数が少ないエリアでは有効だが、人が増えるエリア=ゴール前では相当な阿吽の呼吸と技術がないと完璧に崩すのは難しくなる。そういう場合に相手をずらすために有効なのが「人を飛ばすパス」。簡単に言えば隣の人にパスをするのではなく、1人飛ばした場所にパスをする事だ。例えばCB->DMF->SHとなっていたパスをCB->SHにしたり、SB->OMF->CFをSB->CFにしたり、SH->OMF->SHをSH->SHとしたりする行為。つまり「幅をとる」「裏をとる」といった相手の組織を広げるためにポジションを取っている遠目の選手を含んだ形のパス回しとも言える。これが大きな三角形である。これによって相手選手たちは移動せざるを得なくなり、組織に少し穴が開く。この穴を小さな三角形で攻略するという2段構えにする事で、真ん中を固めた相手にも効果的に攻められるようになる。

昨シーズン終わりから奈良や谷口が逆サイドの阿部や家長に直接繋ぐパスを出していたが、この試合では奈良から知念や小林への直接的なパスが目立った。谷口は毎試合狙っているが最近ボールを奪いどころとして狙われている川崎右サイドの奈良&ラルフコンビであるが、これが出来ると迂闊に近づけないし、離すわけにも行かなくなるのでチームとしては大きな効果がある。もう一つは右サイドからのアーリークロスだ。川崎はキッチリ崩して得点を決めたい傾向にあるのでボールを手放す行為であるクロスをあまり選択しない。そんな流れを変えるかのように家長が深くえぐる事なく早めにクロスを入れ続けたのは小さな三角形から大きな三角形をめざしていいる証ではないだろうか。そう考えるとクロスの上手い長谷川や齋藤を左サイドで起用していた事も納得がいく。ダミアンを使った割りにハイボールを入れなかったのは小さな三角形か大きな三角形かの前にベースである小さな三角形が作れなかったからではないか。

ポイントとしては、

“小さな三角形でのボール回しがベースとなった上で、同時に裏で大きな三角形を形成する事”

で、相手が小さな三角形に気を取られたタイミングで大きな三角形を使うというハイブリッド型だという事。ただ縦に慌ててボールを出すのではなく、小さな三角形を使うのか、大きな三角形を使うのかを判断してプレーを続ける事で攻撃を一皮剥かせようとしているのではないか。(そうなると飛ばすパスが苦手なソンリョンと得意な新井のポジションを争いにも注目してしまうし、守田の判断が鈍っているいうのも理解できる)

今後の試合ではアーリークロスやボランチやCBからのスルーパスなど「人を飛ばしたパス」が効果的に観られるようだと嬉しいが、鬼木監督が目指す姿はどこにあるのか注目していきたい。

ライブ

15分

思ったより丁寧に繋がないセレッソ。前からもハメやすいしダイレクトに都倉を目指してサイドを使わないので守りやすい。守備は川崎が苦手な途中までは持たせて最後を締める5バック。ただいつも違って外を回し続けるのでは無く中も狙っているので可能性は感じる。悪くない立ち上がり。 #frontale

30分

特に問題なく進んでいたが都倉を意識し過ぎなのかエリア外へのプレスが何も無くなりのびのびミドル食らって失点。その後混乱期に入りサイドも寄せれず、ボール運びを急ぎ、バランスを崩す。こういう時にゲームを落ち着かせる事が出来る大島が居ないのが辛い。まずは落ち着いて。 #frontale

45分

失点後のパニックは収まらず20分ぐらい不毛な時間を過ごす。アップテンポはどちらかというとセレッソのリズムだがあえて流れを作る展開。田中か守田が落ち着かせるどころか慌ててる。今のところ中断期間での成果はゼロ。落ち着いてやりたい事をやって欲しい。 #frontale

60分

後半もメンバー変えずも底に張り付きがちだったボランチを前に出し始める。前に出た碧がハイボールに絡んで知念がゴール。その後は何故かオープンな展開になり繊細さのない殴り合いに向かいそうな空気。殴り合いは勝ちたい川崎魂。 #frontale

75分

オープンな展開は徐々に川崎ペースに。セレッソがサイドを使うのが上手くないのもあり落ち着きを取り戻した守備が帰ってきた。前からもハメれる試合開始時のような時間帯。この空気の時に決めたい。 #frontale

90分

川崎ペースの中、長谷川投入も守備を固めるセレッソにスペースが無くあまり効果的な仕事出来ず。最後にダミアンを入れるもパワープレーが上手くない川崎は良いボールを入れれない。1番決定機を作ったのは奈良ちゃんだった。妥当な引き分け。悪くはなかった。 #frontale

プレビュー

山雅とほぼ同じ形(3-4-2-1)でくるであろうセレッソ戦。中盤の強度もサイドの使い方も全然違うし、確実にウチの弱点を突いてくるだろうから中断期間の準備が試される一戦となる。

2018年モデルで完勝した山雅戦であるが、2018年モデルでは1回も勝てなかったセレッソ戦なので、どういう部分で変化をつけるのか楽しみではある。(ただセレッソは監督も主力も大幅入れ替えなので単純な比較ができないけれど)

山雅と同じ3人の前線だが山雅は3人とも中央で仕事してサイドからラフなクロスで勝負の形だったがそれは川崎が守りやすい形。一方セレッソは真ん中に1人で2人はサイドに流れる形。この形はフロンターレが苦手にしている形なので中断期間で対策したところを見せて欲しい。あとはサイドをケアした結果ミドルシュートを伸び伸び打たれないように。

苦手なフォーメーションを崩す姿が見たい。

チェックポイント

  • サイドの守備
    • 数は少なかったが結局ついていけなかった
  • チームモデルは2018年?2019年?
    • 2019年モデルに向かっていると考えられた

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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