結果:評価の難しい完勝 2-0
得点:知念、阿部
警告:無し
退場:無し
遷移:1-0 -> 2-0
勝点:3 -> 6 (気持ち勝点 7 -> 10)
評価:80点
3/31(日)
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2019年3月31日
明治安田生命J1リーグ 第5節
川崎フロンターレ vs 松本山雅FC
14:03キックオフ サンプロ アルウィン
本日のスターティングメンバーはこちら! 【広報】 #frontale
J1・J2・J3全リーグ戦を DAZN( @DAZN_JPN ) が配信中!! #WATCHDAZN #コトシハJガハンパナイ pic.twitter.com/3r2j6nfT8B
レビュー
松本山雅は川崎が苦手な3バックベースの配置できたが、全体的にボールに強く来ないので前を向いて簡単に2タッチ以上できる場面が多く、ダイレクトパスを使わなくとも楽々とボールを運ぶことが出来た。攻撃に関してはレアンドロペレイラの高さは谷口が苦手そうなタイプだし、前田のスピードも捕まえられそうになかったが、嫌なボールが入ったのはレンアドロに2回、前田に1回だけだったので大事には至らなかった。ただ、この数回のボールはきっちりピンチを作っているので攻撃の形を作られたらこういう展開にはならなかったと思う。前後半通して川崎が嫌がる事をしてこず、逆に川崎が好きな事をしてくれたので非常に安心してみていられる試合であった。
攻撃面では、前のプレスからの速攻はできるが、真ん中を固めた相手への遅攻はできていない状況だが、前プレスがハマりすぎて簡単にゲームを作ることが出来た。相手のビルドアップの部分の弱さと攻撃的に行きたい前線3枚とその他の息の合わなさが川崎からすると狙いたい放題で回したい放題になった。ボールを受ける動きも今年の課題ではあるが、この試合では特に動かなくてもボールが入って回せてしまったので評価することができない内容だった。
守備面では、川崎はサイドの受け渡しに問題を抱えているが相手のサイド要員はWBだけで前線3枚は真ん中で勝負する配置になっていたため、改善できたかどうかがわからなかったし、相手の前線までボールが届かないほどこちらのプレスが効いていたので、常に数的優位の状況を作れていた。
完勝はしたが、前節で出た課題を中断期間中に改善したのか、相手の状況がよくなかったからかは判断できない試合だった。家長をボランチまで下がる事をやめさせ自由度を左右だけにしたり、阿部とノボリで計算できる左サイドにしたりと、ある程度の修正はあったが「それってつまり去年のモデルじゃん」という話であり、今年の攻撃構築をいったんやめてまで勝点3を取りに来たようにも見える采配だった。
もう少しチャレンジしても良いかと思ったが狙った試合でアウェーでの勝点3は大きなプラスとして次節に期待したい。
ピックアップ
・阿部 浩之
やっぱり上手い阿部ちゃん。ライバルとなる長谷川、齋藤がボールを持っている時にしか違いが出せない選手なのに対し、阿部はボールを持っていてもいなくても攻守に違いが出せるのが強力。そして一瞬たりとも油断しないメンタル。相棒がノボリだった事もあり、効果的なポジショニングとタイミングよく出るパスで左サイドは安定感とワクワク感のあるエリアになった。スタメンで使わないと能力発揮できないタイプなだけに目に見える数字を残す強い意志を感じ、見事結果を出してくれて嬉しい。
・知念 慶
個人としては今シーズン安定して活躍していたが、組織としてみるとあまり機能していなかった知念。この試合ではいつも通り「前線からの守備」「ボールを収める」「スペースメイク」をきっちりこなしながら「ゴールを奪う」という本来トッププライオリティのタスクをきっちりこなした。普段と違うのは簡単にスペース作れたのもあるが、動きと思考がゴールを奪うほうに向いていたようにみえた。得点シーンも最初の右からのクロスにニアで合わせようとして、その後すぐポジションを取り直し、左からのクロスにニアで合わせたのは今までと違うところ。2列目の渋滞が無かったからかもしれないが、チャンスメイクに参加しすぎるため決定機にゴール前にいない事態が起きなかったのは、得点量産に繋がる成功体験をつめたと思う。守備の部分でダミアンに勝っているので1st choiceなんだと思うが、得点の形の豊富さや高さと実績では断然ダミアンなので、今後どんな成長を遂げていくのかFW陣のバチバチに期待している。
・守田 英正
守田不調の理由は大島の仕事をしようという意識が高過ぎるからか。居なくなって1番感じるものがあるし悔しい思いもしたし。守田らしい判断と大島ならこうするんじゃないか判断が混ざって決断が遅れているし、縦パス狙いすぎに繋がってる。マイペースな碧は気負わずやってて好パフォーマンスなのとは対照的。成長痛みたいなものなのでもがきながら頑張って欲しい。夏ぐらいまでに一皮むけてくれると4冠の切り札になれる。
・鬼木監督
前節までの課題を確認したかったが正直確認できるような試合では無かった。結果見えたのは去年のモデルにしたって事ぐらいで、攻撃の構築と攻守のバランス維持の難しさに手こずってるという印象を持った。展開的にカイオや脇坂を試すいい機会に思えたが、車屋、小林という計算できる選手を優先させたのは監督として結構追い込まれていたのかな?と感じた采配だった。ただカイオの交代に関してはドタバタ劇ではなく、ちゃんとミッションを持った状態でピッチに出してあげて欲しかった。ただタスク管理の部分で1人当たりのタスクが多過ぎるのを少し減らしてあげた気がするのは良かったが本当かどうかは次節以降検証したい。
ライブ
15分
左サイドの渋滞は解消しようとしてるがストロングまでではない。右サイドはラルフが中を目指し過ぎが変わらず。久しぶりに前からのプレスが効いているが相手の前プレスにもハマってる。落ち着いて捌こう。谷口がレアンドロ苦手そうに見えるのが気になる。悪くない立ち上がり。 #frontale
30分
縦への推進力が高いわけではないが確実に前に進み、形はともかくシュートで終わる攻撃は悪くない。プレスもいい感じに効いてコントロール出来ている。碧のプレーがいちいち素敵。成長期。得点欲しい。 #frontale
45分
川崎ペースで試合は続く。家長の自由度を前後を制限して左右だけにした事で渋滞が起きなくなった。左サイドのクロスに知念が合わせて先制。バランス悪い時のチャンスメイクの結果ゴール前に居なくなる問題も解決か。バランスは良い。ミスに気をつけたい。碧は良い。 #frontale
60分
阿部家長の両翼が良い仕事をしている。憲剛のキックが良い。山雅がサイドアタックに難があるのもあるがサイドの守備も改善がみららる。守田はボールが足につかない感じ。阿部ちゃん攻守の貢献大きい。 #frontale
75分
バランス良く攻める中ペナルティエリア内でボール保持してからの美しい阿部ミドルで追加点。山雅相手に完全に守備がハマってる。車屋CB起用で起動力と展開力アップ。ボールを激しく取りに来ないチーム相手だと余裕のパス回し出来る。もう一点欲しいのと新戦力試して欲しい。 #frontale
90分
川崎の守備が完全にハマっているので気持ちで攻める山雅。だが気持ちだけではどうする事も出来ず。新戦力試しても良かったがまずは怪我明けの小林の試運転。途中投入しようとして突然やめて最後にカイオ投入も気負いからかバタバタ。これは鬼さん優しさ欲しかったよ。リーグ初勝利! #frontale
プレビュー
阿部とノボリを左サイドに配置した4-2-3-1の川崎。知念ワントップでラルフ右サイドバック。対する山雅は川崎が苦手な3バックベースの3-4-2-1。
車屋外してボールを繋げる阿部ノボリのコンビにしたのは最近の出来から分かる。スタメンで驚きは知念。小林ダミアンをベンチに置くという豪華な控え達だが、中断明けで鬼木監督が選んだ理由を証明して欲しい。
守備の部分は相手のWBへの対策と前田の突破をちゃんと受け渡しできるか。合わせてエドゥのロングパスの展開にフラれすぎないような対応を期待したい。
勝ちの欲しい両チームなので積極的な試合にありそうだが、まずは得点を。
チェックポイント
- 左サイドの活性化
- 想定通り機能した
- 知念のストライカーの動き
- タスクが整理されストライカーの仕事ができた
- サイドの守備
- 改善されたようにも見えるが苦手な形がなかったの評価できず
参考:
【サッカー】リーグ4節 vs ガンバ大阪 2019/03/17 等々力陸上競技場