【サッカー】リーグ33節 vs 横浜Fマリノス 2019/11/30 等々力陸上競技場

結果:課題を明確にされた完敗 1-4

得点:ダミアン

警告:家長

退場:無し

遷移:0-1 -> 0-2 -> 0-3 -> 1-3 -> 1-3

勝点:57 -> 57(気持ち勝点 67 -> 67)

評価:70点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

優勝争いのマリノスとACL枠争いの川崎の一戦。4-2-1-3のマリノスと4-2-3-1の川崎。少しの形の違いが大きな差を生んだ試合となった。3トップで相手を広げて押し込む事で位置的優位を作るマリノスと多くの人が絡んで1トップにボールを供給する川崎のスタイルの戦いは終始マリノスの勝ちとなった。3トップに幅を取られ両SBが広げられCFに前に立たれ前に上がれないCB陣はラインをあげれず。結果、川崎の形であるハイラインでコンパクトないい距離感で押し進めるサッカーができなくなった。モダンなサッカーのマリノスに2連覇中の王者が完敗する来季に向けて大きな宿題を突きつけられた試合となった。

ピックアップ

・攻守の課題が浮き彫りに

マリノスの4-2-1-3はロングカウンターが強力。3トップは前線で常にスペースメイクをしつつカウンターの準備をする。守備は4-2のブロックでしっかり守る。そこからトップ下を使って前線にパスを供給するが、ここで一工夫されトップ下は流動的に動き、開いたスペースにSBが侵入して自由にスルーパスを出す狙いが完璧だった。一部脆い一面も見せたがあれだけ押し込んでいれば無視できる内容。では、なぜ川崎は押し込まれたのか。

川崎の4-2-3-1はショートカウンターが生命線。前線からのプレスで奪って相手ゴールに迫る。ハイラインでコンパクトにする事で、相手コートに押し込む事で攻撃をするスタイル。しかし、この試合ではまず相手の3トップのポジションニングと挨拶がてらの中盤の早いプレスで最終ラインが間延びしたまま後ろに引いてしまったところから悲劇は始まった。そして押し込まれる展開のまま失点。何もできない試合で前線は前からハメに行きたいので前めにポジションを取るが取り所が定まらず不発。後ろは下がったままで前線は前にいくので距離感は最悪となり大島と碧のボランチは1人で2人を交わして遠い味方にボールを供給するという難しい仕事をする事になった。前述の通り配置の優位性を取られているので、より難しい仕事であった。攻めるのか守るのかの判断も難しい状況で碧は頑張っていたが結果としてカウンターを生むパスミスが目立ち、大島は単発の好プレーはあったものの試合をコントロールする事なくインパクトある仕事をできなかった。そして最後はワントップに合わせるという設計が「どこかが上手くいかないとシュートまでもままならない」問題を抱えている事を再度浮き彫りにされた。小林の問題というより攻撃の形が前プレスからのショートカウンターしかない問題であろう。ついでに書くとこの形にするために最後はCBだけでリスク管理するという守備システムの問題が噛み合わせでいつもより派手に目立ったが、鬼さん政権になってからずっと変わっていない問題なので、来季どうするか注目したい。

これを持って完敗とするのは簡単であるが、実際の勝負は将棋やチェスと同じように「相手の対策を練り、対策の対策を練り、対策の対策の対策を練り・・・」というものと「何をされても不動の自分たちの形を極める」の両輪を回すもので、この戦いでは立ち上がりにビビった事で相手の策がバッチリハマったのが全てかなと思う。その後4-2-3-1をやめ4-4-2にした事で両輪共に負けたので完敗感が深いのは事実ではあるが。この試合で川崎の弱点が分かったという風潮もあるが「分かってやれるなら、みんなやる」わけでよくネタになる「憲剛が相手の崩し方を公開した」みたいなのも「実現できる力があるか?」と「自分たちのやりたいサッカーか?」という問題があるのであくまでネタとして楽しむレベルにしないと、次に何に取り組むかを間違えてしまうで気をつけたい。次の札幌戦で何をどう仕込むのか楽しみにしたい。

・止める蹴るの問題か

確かにこの能力は落ちてきている。しかしこの問題なんだろうか。ずっと言っているが川崎のサッカーは難しすぎる。新加入選手が難しいという状況が変わっていないのが証拠である。足元の技術もそうだし、頭を使う事の難しさがある。足元も頭も鍛えるしかないが、足元はともかく頭の部分に関してはルールが明確じゃなさすぎる。「阿吽の呼吸」というが呼吸が合わないかぎり、点が取れないのはどうなんだ?という疑問。攻撃だけでなく、SBとSHの連携、SBとCBの連携、MF同士の連携という守備面の連携もどちらかというと「全体の空気を読んでベストな行動を!」というものすごく個人判断に任せすぎな印象がある。なので例えば車屋と谷口の間に立たれた時や車屋マークの選手が谷口の方に走ってきた時など、シンプルな行動でも簡単にピンチが生まれる。攻撃面でもマリノスの クロスはシンプルにワンタッチであげ、中で合わせない方が悪いという嘉人がいた時のようなクロスをあげるので中央も「来るものだと思って」走れる。川崎のクロスは複数の人が絡み合っているので、みんなの意識が合わないと合わない。それでも点を取れるのはダミアンのように個の力が圧倒的な場合である。しかしこれは止める蹴るとは別問題だ。長谷川や車屋がダミアンと相性がいいのは明確なターゲットがあるからで、小林のようにピンポイントで欲しい選手とは難しい。

今年は右SBが課題となっているが、現状の慣れるまで時間がかかるままだと最大の補強は今年の選手ということになるのではないか。来年新戦力をとったところでフィットするまで時間がかかるのでは毎年繰り返すことになるのではないか。エウソンの時に後継者を育てなかったツケを払っている現状であるが、ボランチの守田を右に回した事で来年もツケを払うことになるのではないか?そういう戦術的な落とし込みができていないのが川崎が抱える問題ではないかと思う。

・シティフットボールグループの利点

CFG(シティ・フットボール・グループ)に属して5年目のマリノスがその成果を出したといえる今シーズン。メリットをまとめると「最新の戦術とそのトレーニングを学べる上に、世界中に張り巡らせたスカウトから戦術にあった選手を見つける事ができる」という事だろう。外国人選手が大当たりなわけでなく、明確な基準を満たした選手を獲り、適切なタスクを与えているからこそ、大当たりに見えるだけで真の意味で正しい補強ができている。この点は上記の川崎とは大違いである。マーケット的にも世界を相手に市場を開拓するCFGなので若手の交流なども今後盛んになるだろう。川崎はアジアマーケットすら着手できていない現状なので10年後には大きな差がつきそうであるが、これが最新のサッカービジネスであり、その流れに乗った(乗らざるを得なかった?)マリノスの持つ圧倒的なアドバンテージである。三木谷コネクションの神戸とCFGのマリノスがこれからのリーグをリードする流れはほぼ確実に来るだろう。その時に川崎がどうするのか。ビッグクラブ志向ではない川崎は地方の雄となるのか、日本を代表するクラブになるのか今後の舵取りに注目したい。

ライブ

15分

4-2-3-1対決。パスでじっくりしたい川崎と前線を活性化させたい横浜。パスが繋がらない川崎と前線4人が幅と裏をしっかり使う横浜な立ち上がり。前線活性化した横浜が先制。川崎はボールが運べ無いというか崩しのイメージが湧かない。ボランチの試合作りに期待。マルコス担当者不在。 #frontale

30分

流れ変わらず。両SBが押し込まれ横浜ペース。横浜ボール時に取り所を全く設定出来ない。困った時は家長という事で右サイドの守田が上がり始め徐々に攻め始める。じっくり行きたいが守備対応しないと持たない。ロジカルに負けてる。鬼さん頑張れ。 #frontale

45分

両SBが対応出来る様になったのと山村の包む様な優しさで落ち着きを取り戻し始めた川崎。両ボランチのパス交換も始まりようやく試合開始。ミドルシュートやエリア内プレーも増えてきた。焦れずにやりきろう。ここから。これから。ソンリョンが神様モードのうちに点取ろう。 #frontale

60分

前半の流れを続けたい所だったが立ち上がりに失点。落ち着きを取り戻した横浜だが川崎も悪くない。しかし2点差の影響か攻守に焦りがみえる。特攻のような前のめりからカウンターであわやも谷口神。元気ない左サイドに長谷川。一点入れば分からない。そんな試合。まず一本。#frontale

75分

4-2-3-1対決は負け。ダミアン入れて4-4-2で打開を図る。しかし中央固める相手にサイドでボール持てるも決定機作れず。逆にカウンターから3失点目。ルーズボールへの対応など横浜に負けてる。その後も危機あるがなんとか防ぐとダミアンが貫禄のゴール。勇気を持って前に行こう。 #frontale

90分

前に行くも最後のところを崩せない。そして、この試合全く対応出来ないままだったカウンターを喰らい4失点。知念投入するも最後まで4-4-2は輝かず。CBに守備を丸投げするシステムが完全に崩された試合。攻守共にロジカルに負けた試合。この課題を収穫とすべく進化して欲しい。完敗。 #frontale

プレビュー

勝てば優勝が決まる好調マリノス。決して等々力での優勝を見たくない&ホーム最終戦のセレモニーを笑顔で迎えたい&ACLのために勝点3が欲しい川崎。

攻撃的な両チームは4-2-3-1を採用。4-2-3-1採用時の戦績を比べると、横浜はvs 3バックには7戦7勝0敗17得点3失点と圧倒的な成績を残しているが、vs 4バックになると13戦7勝1分5敗28得点20失点と不安定な成績。川崎はvs 3バックに13戦7勝4分2敗26得点13失点、vs 4バックに13戦5勝5分3敗16得点11失点と共に堅実な成績だが4バック相手だと得点力に疑問が残る。

4-2-3-1同士の戦いはどうなるか。殴り合いで負けるわけにいかないが、殴り合いの展開にしないのが今年の川崎。憲剛が見守る等々力で負けていられない。

参考:
【サッカー】リーグ3節 vs 横浜FM 2019/03/10 日産スタジアム

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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