【サッカー】リーグ29節 vs ガンバ大阪 2019/10/19 パナソニッ スタジアム吹田

結果:明暗別れる前後半 2-2

得点:大島、ダミアン

警告:家長、車屋

退場:無し

遷移:0-1 -> 1-1 -> 2-1 -> 2-2

勝点:47-> 48(気持ち勝点 57 -> 58)

評価:80点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

5-3-2に近いWBが頑張るガンバと4-2-3-1の川崎。立ち上がりからガンバの距離感で試合は進む。球際への気持ちはガンバが上。川崎は場所を守る意識が高くマークがハッキリしない。サイドラインを割りそうなボールを流そうとした登里と奪おうとした藤春の意識の違いから押し込まれて失点。完全に気持ちの問題。その後は果敢に攻めるが相手の5バックを崩せない。後半から体調不良の守田を碧に交代して大島を前に行かせる事を意識。相手の守備に揺さぶりをかけ大島の得点で同点。 そしてダミアンのゴールで逆転。しかし直後のプレーで失点し、最後は不運な交代もあり両チームとも満身創痍の戦いとなり、そのまま終了。タイトル狙うのもACL圏内も厳しくなる痛い引き分け。試合運びと要所要所での集中力の欠如が残念な試合だった。

ピックアップ

・真っ向勝負は王者の誇りか?

ガンバは綺麗な5-3-2。これに対し前半は5を崩す事に注力し、良い攻撃が出来なかった。幅もしっかり守られてる5人の並びに対して真っ向勝負をするので長谷川はスペースなく消えてしまい、人数で上回る為に人を上げ過ぎてサイドを起点にカウンターを受ける流れとなってしまった。後半になり4-2-3-1を4-3-3に近い形にした川崎は5ではなく3をつきはじめる。3人では幅を守れないので比較的クロスが上げやすい。ダミアンというターゲットがいるのでダミアンが5を下げ、3のサイドから家長や長谷川がクロスを上げる形となり徐々に5が3のカバーを意識しはじめる。結果相手陣形が崩れ、車屋がサイド深くからクロスを上げるなど多彩な形で攻めれるようになった。この戦いが前半から出来ていれば違う結果になっていたと思うし、ライブで感じた前半の熱量の無さはきっと可能性の低いやり方を続けるチームへの期待値の低さからくるものだったと思う。相手のストロングポイントを崩す為に真正面から行くのは王者の誇りなのか、相手を見れていないのか。憲剛にもう少しコントロールして欲しかったが、前半は全体的に配置が悪過ぎた。

・受け手不在で輝かない出し手

川崎が誇るパサーと言えば大島と憲剛だが、この試合ではイマイチだった。憲剛はボールロストが多く、大島は相手を動かすようなプレーが出来なかった。何度も書いているのでお馴染みであるがパスは出し手と受け手が必要である。この試合の前半は憲剛も大島もボールが入った時に出したい場所に味方がいなかったためプレーが後ろ向きになり怖さのあるプレーができなかった。特に大島は受ける動きで相手を剥がす事に何度も成功したが前を向いたときに相手の5バックに寄り添う位置にしか味方がおらず、せっかくのアドバンテージをミスミス失う時間が多く実にもったいなかった。こういう時間に大島が適切なコーチングで味方を動かせるようになれば、バケモノに育つと思う。

・小林ユニットとダミアンユニット

今年の川崎は2つのユニットがある(Plan A, Bと言っても良い)。2連覇したサッカーを継続する小林が輝くユニットと今年のオプションであるダミアンを活かすユニットだ。小林ユニットは小林、憲剛、大島、阿部、家長、登里といった“相手を見てプレーできる選手が揃う”必要がある。一方ダミアンユニットはダミアンに早めにボールを出す事で試合を動かす形で、流れよりも苦しい時こそダミアンに早めに預ける判断が求められる。小林ユニットだと苦しい時に正しく苦しい状況を抜けようとアイデアを出し、気持ちを揃える方向に向かうが、ダミアンユニットに求められるのは、“そういう考えを持たない思考”である。個人的はダミアンの恩恵を1番受けているのは車屋。難しい判断が得意でないため小林ユニットだと悩みに悩んで結果登里に左SBのポジションを奪われてしまった。しかしダミアンユニットだと「ダミアンにクロスを上げる」という明確なプレーがイメージ出来るのかダイナミックなドリブルからのクロスが復活して、ワクワク枠車屋が復活する。

その観点でみると、この試合のスタメンとベンチをみるとダミアンユニットでスタートしているが、様子を見て小林ユニットにしようとしていた感じがする。ダミアンと憲剛がスタメンだったのと齋藤がベンチにいるのが根拠である。しかし守田で1枚目のカードを使った事で積極的に采配しにくい中、まさかの登里で2枚目のカードを使ってしまい想定外な状況に。それでもダミアンを活かして逆転まで持っていけたのは立派。ただ、最後までそれで行くならスタメンは脇坂だったろうなというイメージが拭えない。5バックに対して小林ユニットで行くかダミアンユニットで行くかを悩んだ結果、ダミアンユニットに憲剛を織り交ぜるというスタメンだったのかなと。そういうのもあって前半真面目に5を崩しに行ってしまったのかなと。後半のダミアン中心の攻めは上記した”そういう事を考えない思考”に寄れたからではないだろうか。

ルヴァン決勝でどのユニットで行くのか?そして次節は家長と車屋が出場停止のリーグ戦はどのユニットなのか。鬼さんの判断に注目したい。

・家長 昭博

この試合の決定機は前半の登里のシュートと後半の家長の3発だ。どれも簡単なシュートでは無かったが、決めていれば!と思うには十分な展開であった。(個人的には左利きのシュートで言えば登里のシュートが1番簡単なシュートでアレが決まっていれば!の思いが強い)

ここで記しておきたいのは家長が安定してチャンスを作っていたという事実と、前半4-2-3-1でうまく行かないときにボランチに落ちてスリーボランチの形を作っていたという事。この時家長が落ちた事でボールは運べるようになったが純粋に前が減って攻めれなかったが、アイデアとしては正しかったと思う。ただ周りがそれに連動できなかったのでは無いかと。ハーフタイムに監督たちから話を聞いて4-3-3にしてから攻めれるようになっただけに、なぜあの時はうまく行かなかったのかが気になる。何故なら以前からこの形は何度かやっているから。右SBが本職じゃない登里というのもあったが、戦術理解度の高い登里ならもう少し連動して欲しかったし、試合中に臨機応変に対応するチカラが低いチームだと感じてしまった。今年は試行錯誤し過ぎた結果、完成形が複数あり、選手の目が揃わない事が多く、それが家長が中々輝けない原因かなと感じる。能力的には小林ユニットでもダミアンユニットも対応出来るが、家長が楽しいのは小林ユニットのサッカーなのかなとも感じる。 

ライブ

15分

3-3-2-2のガンバと4-2-3-1の川崎。少し距離のあるガンバの距離感で試合が進む。川崎は受ける動きが少なくボールも相手も動かさない。押し込まれた所で登里のパスミスから失点。その後もアクションの少ない川崎。静かなゲーム。スイッチいれたい。 #frontale

30分

全体的に熱量の少ない試合は淡々と進む。ボールは相変わらず回らないがガンバがラインを下げて消極的になった事で攻め始める。決定機作るもダミアン決めれず。受け手がイマイチなので大島が輝かない。勇気を持って受けに行って主導権をとりに行きたい。#frontale

45分

相変わらず熱さの足りない相手任せのサッカー。ガンバが引いてる間は攻めれるが、前目に来ると繋げなくなる。リスクを取る選手が居らず相手を動かせない。守備面はチマチマに定期的にチャンスが生まれているので対応したい。能動的に行こう。球際戦おう。まずはそこから。まだまだ。 #frontale

60分

後半から守田を碧に交代。ボランチの縦関係が増えて攻勢に。しっかり守るガンバだが車屋粘ってクロス。ダミアン経由で大島同点ゴール。得点後も川崎ペースも流れは掴みきれず。もう少しアップテンポにしたい。継続。 #frontale

75分

攻撃を続ける川崎は綺麗な繋ぎからダミアンゴール。直後にガンバは2トップに。ガンバのサイドアタックから崩され失点。失点時に倉田と登里が接触して交代。脇坂投入で碧SB。両チームとも想定外の展開。さてどうなる。 #frontale

90分

互いに激しくなった終盤。脇坂を起点に攻撃を展開するも家長決めきれず。攻勢続けるがガンバも徐々に牙を向く。激しい接触が増え山村も故障する辛い展開。勝点3目指したいが、そうも言えない満身創痍。キツイ展開の中、引き分け。後半の積極性を前半にみたかった。車屋家長次節出場停。 #frontale

プレビュー

低迷期を乗り越えつつあるガンバと川崎。しかしガンバはアデミウソンと宇佐美不在と辛そう。ただパトリックを前線に置いた割り切ったサッカーをするかと思ったが連携重視のサッカーをしてきそうなので、川崎としては嬉しいかもしれない。とはいえ宮本ガンバとの相性は悪く、点が取れない問題が大きい。最近好調の攻撃陣の状態を見る意味でもいい相手。最近見せれている主体的な試合運びを見せれるか。優勝のためにも勝点3を奪いたい。そして学おかえり。

 

参考:
【サッカー】リーグ4節 vs ガンバ大阪 2019/03/17 等々力陸上競技場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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