結果:ワクワクしない危ない引き分け 2-2
得点:阿部、長谷川
警告:車屋、新井
退場:無し
遷移:1-0 -> 1-1 > 1-2 -> 2-2
勝点:39-> 40(気持ち勝点 47 -> 48)
評価:70点
8/17(土)
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) August 17, 2019
明治安田生命J1リーグ 第23節
川崎フロンターレ vs ベガルタ仙台
19:03キックオフ ユアテックスタジアム仙台
本日のスターティングメンバー!
(ポジション毎に背番号順に左から掲載しています) 【広報】 #frontale
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レビュー
3バックでシーズンを始めたものの結果が出ず4-4-2にしていた仙台。前回対戦のでその4-4-2に完勝した川崎に対して久しぶりの3バックの仙台。川崎は4-2-3-1。
開始早々仙台関口が家長との接触で交代という不運。前半はこの交代もあり仙台が取り所ハッキリしない中で阿部ちゃん先制弾。憲剛が自由に動きながら攻撃するも追加点の雰囲気はない。後半に入り守備を修正してきた仙台のCBの裏を狙う攻撃に屈して失点。続いて意表をつくドリブル突破から失点。
ワクワクタイムが作れない中、サイドからマギの左足のクロスに長谷川が合わせて同点。マギは両足ともクロスが蹴れるのが良い。考えてみれば馬渡もそうなので、これはうちの弱点をわかってての補強なのだろう、当たり前だけど。
ワクワクしないまま試合終了。4-2-3-1の面白さは何も見えず、守備がCBの個人技に頼っていたのがハッキリ分かる試合だった。
ピックアップ
・MVPからみるチーム状況
川崎は三年連続でMVPを出している。2016年の憲剛、2017年の小林、2018年の家長だ。当たり前であるがMVPを取ったという事はその選手が一番輝いていたという事。憲剛は風間体制最後のシーズンで魅力的なサッカーの司令塔として圧倒的な存在感だった。小林は鬼木体制の代名詞である前プレスからのショートカウンターで得点を量産しチームの象徴だった。家長は苦しい状況で前線でポイントとなり局面打開に貢献して印象深いプレーが多かった。
こう考えてみると、去年の段階で相当ワクワクサッカーから遠のいているように感じるし、今年もその路線で進んでいるような気がする。打つ手として4-2-3-1の進化を考えつつ4-4-2を併用しているのが良いのか悪いのか。今年のMVPがもし川崎から選ばれるとしたら谷口だろう。そんなシーズンだと改めて感じる試合だったが、小林がMVPを取れるような試合内容の復活を強く願う。
・憲剛と大島が生命線
前半の憲剛は良かったが点には結びつかなかった。理由はなんだろうか。個人的にはパサーがいない事だと思った。田中も下田も良い選手だが、チャレンジと視野とアイデアで大島には及ばない。憲剛が想像した崩しのイメージを共有し、空いたスペースにタイミング良くパスが出せるのは大島だけだ。田中下田が組むなら脇坂の様な自分で受けるタイプの方がいいのではないか。コンパクトにしてくる相手には憲剛のような空間把握した崩しが必要だが、そこに対する駒が足りないと感じるシーズンである。
・ロマンを追うか現実的に考えるか
4-2-3-1を原点としてる事は間違いないが、結果が出ないのも事実である。そんな中、ダミアンをいれた4-4-2が勝点を積み上げるのに結果を残している。これはこれで嬉しい事ではあるが川崎の目指すサッカーとして正しい方向なのかというと疑問は残る。攻防一体のサッカーはハマると120%の力で相手を圧倒出来る。これが目指す姿であるが攻撃が悪いと守備も悪くなるという悪循環に陥るリスクがあり、今の川崎はここに落ち込んでいる。一方分業制の4-4-2は120%の力を出せないが攻撃が悪くても守備は崩れる事がなく安定感では1番であり国内最多タイトルホルダーが同じフォーメーションを使い続けても強い理由でもある。そんな現実の中でどこを目指すのか。辛い時こそ一番信頼出来る形を選ぶ。この試合も同じ理由で4-2-3-1を選んだが果たしてどこまで粘るか。個人的には力を取り戻すまで粘って欲しい。安易にダミアン中心の4-4-2に行く事はそれはアイデンティティを問われる事になるから。
ライブ
15分
4-4-2の仙台と4-2-3-1の川崎も開始4分で仙台関口怪我で交代し形を変える仙台。相手の形が定まらないのに付き合うように川崎もやる事がハッキリしない立ち上がり。ゲームが始まらない。マギの所が狙われているがどうなるか。まずは落ち着こう。 #frontale
30分
仙台が形を変えた事でマークがハッキリしない所をつくかのように阿部家長が中外でポジション変えてフリーになる。マギは何するか分かられていないのかマークが甘い中ドリブルで切り込む碧がうまく捌いて阿部ゴールで先制。落ち着きは出て来た。次はワクワク。 #frontale
45分
仙台は形を変えてからボールの取り所が定まっておらず全体的にルーズに。そこを川崎は繋ぐが決定機までは行けず。この時間帯に追加点を取りたかったが無理する必要も無いので悪くはない。CBは山村がいろんな仕事を担当。車屋は余裕があるがビルドアップにもう少し参加して欲しい。 #frontale
60分
特に変化のない仙台。ボランチに厳しく行くとしたぐらいか。と思っていたがドフリーでロングボールを蹴られ山村と長澤の一対一に負けて同点。CBの個人技に甘えてたのが目に見える失点。点が入って仙台落ち着いて川崎ワクワクタイム無くなる。変化と勇気が欲しい。 #frontale
75分
落ち着きを取り戻した仙台が川崎のCBを狙ってくる。簡単な仕掛けに大胆に引っかかり長澤に追加点決められる。その後は5バックにした仙台に効果的に攻められず斎藤長谷川突入でドリブルにかける選択。小林が全くボールに絡めないという組み立ての悪さを改善したい。後手感が強い。 #frontale
90分
何も生まれない流れの中でマギの左足での綺麗なクロスを長谷川が決めて同点。憲剛に代えてダミアンで4-4-2。4-2-3-1がロマン枠になった瞬間だった。勝ちきれないというか負けないサッカーでしのぐのが精一杯。小林タイプを活かすサッカーの復活を期待したい内容だった。 #frontale
プレビュー
前回対戦では流れを変える為に4-4-2を採用しなければならなかった仙台に対して4-2-3-1で久しぶりのワクワクする勝利+ジェジ脇坂の発見というポジティブな内容で終わった仙台戦。そこから仙台は4-4-2をしっかり仕込んできているが調子がいいとはいえない。一方川崎も4-2-3-1の復活を目指しているが思ったような成果には繋がっていない。前回同様ワクワクする試合を見せて欲しいがどうか?
ポイントはやはり谷口ジェジの不在を山村車屋がどうするかだろう。前回はデビュー戦のジェジがハモンロペスを完全に封鎖する事で圧倒的に優位に立てたがその仕事をやりきれるか。もう一つはサイドの攻防。前回のレビューでも触れているし失点もしているがサイドアタックにどう対応するかも注目である。ハモンロペスに預けてから関口あたりにぶち抜かれるのは想像できるが乗り超えて欲しい。最近寂しい予想がよく当たるので不安ではあるが・・・
攻撃ユニットのほうはワクワクできそうなメンバー構成であるが家長とマギーニョは水曜日にヘロヘロになる程使ってしまったが大丈夫なのか?そもそも家長マギーニョコンビは岡山戦では全くコンビネーションを見せれなかった組み合わせなのも気になるが選んだ以上意味があると思うので楽しみにしたい。あとは下田田中憲剛のトライアングルが4-4のブロックをどう崩すのかを楽しみたい。裏を使える小林とそこに出せる選手が揃っているので久しぶりに気持ちのいい攻撃を披露して欲しい。
参考:
【サッカー】リーグ10節 vs ベガルタ仙台 2019/05/03 等々力陸上競技場