【サッカー】リーグ22節 vs 名古屋グランパス 2019/08/10 豊田スタジアム

結果:立ち上がりで勝負ありの完敗 0-3

得点:無し

警告:谷口、谷口、ジェジ

退場:谷口

遷移:0-1 -> 0-2 > 0-3

勝点:39-> 39(気持ち勝点 47 -> 47)

評価:75点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

3-4-3で泥沼の10戦未勝利だった名古屋と3-4-2-1を相手に全く攻撃できず1分1敗と調子の出ない川崎の対決。名古屋は4-4-2に戻し、川崎は4-2-3-1と互いに一番自信のあるスタイルで真っ向勝負。のはずが、怪我から復帰予定の大島が試合直前に違和感から山村に交代という問題が発生。この動揺は立ち上がりに明確になり、どうボールを運ぶか決まらないままゲームに臨み、効果的な攻撃ができないところで相手の最初のチャンスに決められさらに浮き足立つ展開に。浮き足立ったところをしっかり崩され2失点。ここにきてようやく目覚めたのか普通にボールを回し始めるも迫力不足は否めない。結果、今シーズン何度もやられている同数だと簡単に崩されるサイドをやられて3失点。そして谷口が不用意なカードをもらい退場で勝負あり。終わってみれば大島ショックが抜けない開始20分でゲームが決まった完敗だった。

次節は谷口とジェジエウを欠き、MJは移籍とCB不在。この中でどう戦うのか。興味はつきないがワクワクタイムを少しでも長くして欲しいというのが唯一のお願いだ。

ピックアップ

・大島の不在、依存、代役

この試合の最大のポイントは突然の大島不在である。あのタイミングでいなくなるというのは誰も想定していなかったのでゲームプランが大きく崩れたのは間違いないだろう。しかし、ここまでじっくり治しておいてこのタイミングでっていうのは流石にスタッフに物申したくはある。昨シーズンまでは怪我人を減らすことに成功しているが今シーズンは怪我が増えているようにみえる。ある程度は仕方ないとはいえ、今回のような判断ミスはしないで欲しい。

大島不在だからこの試合はダメだったかというとそこまでではないと思う。憲剛はある程度ゲームをコントロールしていたし、後半立ち上がりはいい攻撃も見せれてはいた。だが得点も入らずゲームを支配するところまではいかなかった。理由としては、憲剛レベルでゲーム攻略法を理解している選手が少なかったのとボランチが相手に完全に負けてしまった事が大きかったように思う。シミッチとネットのコンビに碧と山村のコンビはやりたい事をやられ続けて後手に回ってしまった。例えば、ボールを受ける場所であったり、プレスのかけどころを絞れないところだったり。ボール非保持のクオリティの差がそのままゲームの結果につながったとも言える内容であった。

この試合で気になったのは大島の代役が守田ではなく山村であった事だ。ボランチの代役としては守田のはずが山村。この選択により控えにはCBができる選手がいなくなった事になるが、それでも山村を選んだ。守田が不調だからというよりSBをできる選手をベンチに置きたかったのだろう。それぐらいSBが疲弊しているのは分かった上でマギーニョも馬渡も姿を見せないのでおそらく怪我だと思う。90分持たなそうなスタメンを選ぶというのはそれだけでリスクだがそれしか選択肢がない現状は非常に危険な状態と言える。

それはそうとして代役の山村は与えられたタスクが辛そうだった。それは大島に期待しているタスクを渡されたように見えたからだ。中盤でシミッチの攻撃への貢献を止める碧とゲームを作る大島の形をイメージしていたっぽいがその役割を山村に任せたもののやはり効果的なプレーには繋がらなかった。サイドに張った登里に何度も中央からボールを供給するが山なりボールしか出せず、登里は受けた瞬間にマークがついて持ち味を発揮できず。これを足元への早いパスが出せていたら効果的だったと思うが、川崎のパスコースには名古屋の選手が立っており出せなかったのも事実。山村だけの問題ではないが大島だったら角度のあるパスが出せる場所で受けていただろう・・・と想像してしまうのもまた事実だ。

もう一つ。動揺の立ち上がりから感じた大島依存の予感。これは大島ありきで練習して本番でいなかった事の影響はあるのと、大島は偉大な選手である事も関係しているとは思うが個人的にはチームはそこまで大島に依存していないと思うので、本質はそこではないと思う。では何か。それは最近の不甲斐ない内容に対する各選手の自分達への不満でありもどかしさではないかと思う。プレビューで「辛い時こそ一番信頼できる形がでる」と書いたがスタメンを見た時に「あぁ、やっぱりこの形なんだな」と思った。が、そこで一番大事なピースが欠けてしまった。辛い時にこのメンバーで流れを変えてやろうと意気込んで「いざ!」というタイミングでいなくなったらさすがにメンタルコントロールが難しいと思う。なのでこの試合から伝わった事は大島依存ではなく「今チームは苦しいと感じている」であった。

・サイドの守備

相変わらずサイドの守備が弱い。同数でまとも仕掛けられると簡単にフリーになってしまう問題が何も解決していない。この試合も2失点に絡む出来だった。ジェジエウと谷口のCBが強固なので相手はサイドを狙ってくる。この試合は失点にはならなかった場面でも谷口が相手SH前田と1対1になるなど、釣り出される場面も多く見られた。攻略法がシンプルなワンツーだけだったが、風間サッカー相手に「ちゃんとやれば抜ける」という自信を持ってやられるとどうしようもないぐらい、狙われている。この数試合における3-4-2-1でも結局はサイドの攻防に負けて結果が出ていないので、各チーム共通の認識となりつつある。とはいえ選手がいない今は耐えるしかない。守田が馴染むか怪我人が帰ってくるか。今の疲労困憊の登里車屋をそこまで責める気にはならない。SHはもう少し助けてやれと思うが、この試合は援軍候補のボランチがそこまで手が回らなかったから仕方ない。これからどんなマネジメントを見せるのか分からないが、成功しなくても守り方の方向性ぐらいはそろそろ見せて欲しい。

・風間ダービーで見えたもの

何かと言われる風間ダービー。風間サッカーといえば「止める」「蹴る」をベースにした技術の高いサッカーと認識されている気がする。この試合では止める蹴るよりも、その前の「受ける」技術の差が大きくなったと感じた。

効果的なパスは何かといえば「相手を動かすパス」「味方が自由になるパス」であるが、具体的には「人を飛ばすパス」や「スペースに出すパス」だったりする。これをさらに落とし込むと効果的なパスは縦パス、斜めパス、横パス、後パスの順になる。まずは縦パス、次に斜めパス。このどちらかが続いていれば相手陣地にグイグイ進みながら相手を動かすことができる。この試合では残念ながら名古屋は縦パス、斜めパスの量が圧倒的に川崎より多かった。そして出し先も中から外、外から中をピッチ上のあらゆる場面でやっていた。結果、川崎の選手は相手に振り回され本来いなければいない場所におらず、ボールを奪ったとしても効果的な攻撃にスムーズに移行することができなかった。今シーズン厚みのある攻撃が少ないのは、ここに問題があると思うが、これは鬼木体制になってから明らかにストロングポイントで無くなっている部分である。それでも優勝できたのは前プレスからのショートカウンターが炸裂していたから。そこへの対策が組まれた中、今の所パスを受ける質をあまり必要としない強力な2トップに放り込む金満サッカーをPlan Bとしているあたり鬼木監督の考えなのか、仕込む時間が足りないのか?カップ戦が始まる頃までに見極めたいが、ワクワクの為には繋いで押し込むサッカーも披露して欲しい。

ライブ

15分

4-4-2の名古屋と4-2-3-1の川崎。名古屋は4-4ブロックを高く狭く設定。中央でボールを運ぶはずの大島不在で急遽先発の山村がその仕事をさせられてて辛そう。サイドが簡単に崩されるのが気になる。脇坂はスペース使うのが上手いがスペース作るのは苦手か?CKのこぼれ球から失点。落ち着いて。

30分

ボールの運び方がハッキリしない時間に名古屋に華麗に崩される失点。サイドアタックに対して無力なのが気になる。山村がボール散らし始めてボールは動き始めるが山なりボールでリズム作れず。SHに谷口がつり出されるのは辛い。組み立てをしっかり。

45分

落ち着きを取り戻し徐々に角度のついたパスが出せるようなるがスペース狙いが少ないまま。憲剛が下がってお手本パス出す憲剛塾。名古屋は選手の質が高い。スペースが出来始めているので継続したい。ボランチ対決で負けてるので奮起に期待。

60分

脇坂に代えて齋藤。登里と車屋配置換え。ボールが動くようになり憲剛が攻撃に貢献し始める。いい流れから決定機を作るも決めきれず。だいぶ良くなっているのでまずは点が欲しい。ジェジが今日も大活躍してるのは嬉しいが複雑。

75分

改善しているように思ったが山村をダミアンに代えて形を変える事を選択。ボールをゴール前まで運ぶ事は出来るが決定機は作れず。前半のリプレイのようにサイドを簡単に崩され失点。憲剛と家長交代という采配。どうでるか。

90分

攻撃に転じる前に小競り合いから谷口が退場で勝負あり。あそこは冷静に行って欲しかった。家長が上手く入れていないが久しぶりに気持ちを感じるプレーなのは悪くないか。ボールを受ける技術の差が明確になった敗戦。完敗。

プレビュー

前回川崎とやってから0勝4分6敗と完全に暗黒期の名古屋。対する川崎も3-4-2-1三連戦で苦い結果となり迎えるこの一戦。風間ダービーはともかくとして、この連戦で試した選手とその結果からこの試合は勝負のメンバーで臨と思う。果たしてそのメンバーが誰になるのか。どんな狙いで行くのか。前から行くのか、ワントップなのかツートップなのか。辛い時にこそ信頼できる形が出る。鬼木監督の信じる姿はなんなのか確認したい。

参考:
【サッカー】リーグ12節 vs 名古屋グランパス 2019/05/17 等々力陸上競技場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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