【サッカー】リーグ21節 vs 松本山雅FC 2019/08/04 等々力陸上競技場

結果:想定された引き分け 0-0

得点:無し

警告:無し

退場:無し

遷移:0-0

勝点:38-> 39(気持ち勝点 46 -> 47)

評価:80点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

3-4-2-1の三連戦。川崎は得意の4-2-3-1で前から行く姿勢を見せる。前節の広島戦では前プレスが空回りした事を踏まえて、再び挑む事を選択。しかし自陣深くに構え11人全員で勝点1を取りに来る松本に対して攻撃のスペースも無ければ、前からハメるタイミングも無い展開。松本の攻撃は消耗戦に持ち込んで運が良ければワンチャンという感じで仕掛ければカウンターになりそうな場面でも我慢して上がらない印象。結果酷暑の連戦というのもあり徐々に動きは鈍くなりワクワクの無いまま試合終了。色々ポジション変えたり選手変えたり試してみたが、何れも期待する結果は得られなかった。

正直満足いく結果では無いが、初めてと言っていいほど得点を捨て完全に勝点1を取りに来た松本に対して最後まで走って引き分けたのは及第点。ワクワクは一回は欲しかったが悪い印象は無かった。走行距離112km、スプリント数99回とお疲れ様という内容だった。

ピックアップ

・サイドの組み合わせ

この試合は右ノボリで左車屋で始まったが、個人的には逆で起用して欲しかった。理由は前にも書いたが、組織で輝く選手と個人で輝く選手、それとノボリの足元問題だ。

左SHには斎藤、右SHに家長。齋藤は組織で崩すタイプで家長は個人で崩すタイプだ。そして斎藤の守備は個人で取り切る事は出来ず組織的に守るタイプだ。家長は個人で取り切る守備は出来るが組織でハメるのは苦手なタイプである。ではその後ろに誰を置くか。

齋藤の後ろに登里、家長の後ろに車屋が良いと思う。理由は登里は右足がほぼ使えないので右サイドで起用しても攻撃に貢献出来ない。ポジションはいいがボール保持の時に効果的なプレーが出来ないのは実に勿体無い。一方の車屋はどちらのサイドで使っても細かい繋ぎの攻撃には貢献出来ない。なので守備の意識高めでロングキックでボールを動かすのが良いと思う。たまに上がってクロスかミドルはいいが細かく繋いで崩すのは難し過ぎる。そう考えると齋藤と登里のコンビネーションの左サイドと家長が単独で右サイドの王様になり、車屋は後ろのスペースの守備を担当するほうがバランスがいいと思うからである。

この試合では両サイド幅をとったSBで右の登里にボールにはあるが縦に抜けないのとクロスが無いので全く脅威にならなかった。それどころか守備をやりきらない家長の尻拭いで上下運動をし続けることに。後半いじって左サイドにしてからはパスでリズム作りに貢献し始めたがいかんせんチームの疲労が溜まってきており時すでに遅し。

途中から右サイドでコンビを組んだ家長車屋だが家長がサイドの王様でなく、ボールを受けにどっかに行ってしまうので車屋としては何も出来ず。結局、全員無駄遣いという結果になってしまった。

しかし実際の問題点はこの状況においてもベンチにいないマギーニョと馬渡である。理由は分からないが流石に登里が肉体の限界に近づいているので元気な姿を見せて欲しい。

・試された知念と家長

4-2-3-1にハマらない2人をスタメンに起用した鬼木監督。改善しているかとおもったが相変わらずの出来で想像通りのパフォーマンスであった。

知念はシュートは良いものを持っているが、意識がストライカーになっていないのが問題だと思う。守備とパス回しを円滑にする事に貢献しているが、そこでパワーを使ってしまいシュートが打てるポジションにいない。ツートップだともう1人のFWとの連携に悩み、ワントップだとボール回しに参加する事に意識が持っていかれる現状ではなかなか得点の匂いがしない。昔の小林もそういう時期があったが3年連続得点王の嘉人が移籍すると同時に意識改革を行ない「自分が点を取って試合を決める」気持ちを持てた。しかし知念は残念ながらそういう荒療治なしに覚醒をしないといけない。ここが一皮むけるかどうかの分岐点。ダミアンの囲まれても得意のファーサイドに待ち構える姿から何かを感じて欲しい。

家長は別段悪い事も無かったが良いところも無かった。しかし守備の部分が阿部なら取り切るところまでやるだろうというところを、近くに行くだけでやめてしまうシーンが多く、そこから逆サイドへ楽々と展開されるなど目に見えて甘いシーンが多かった。疲労もあるのだろうが踏ん張ればチャンスになるシーンでも簡単にファールを貰いに行ったりと前節に続きもう少し戦姿を見せて欲しいと感じる試合であった。

・対王者用戦術

松本の攻撃を捨てた勝点1を取りにくる戦術は初めて見た。今まで引いたチームはれどどこかに攻撃のロジックを残していたがこの試合は違った。これはリーガにおけるレアル、バルサに対する下位チームがやる戦術と同じでありリーガの魅力が落ちた理由の1つである。個人的にはこういう選択するチームが生まれたことが嬉しいし、それが対川崎だったのは誇らしくもある。今後こういう選択をするチームが増えるとは思うがここまで徹底することは難しく、実行した松本とそれを応援し続けた松本サポを褒め称えたい。

ライブ

15分

3-4-2-1の松本と4-2-3-1の川崎。深めに守り取りに来ない相手にSBで幅をとったワイドなパス回しで相手を動かす。憲剛の指示でボールを動かすジェジ。下田田中に指示しないあたり信頼の証か。家長守備してる。知念は守備し過ぎか。川崎は強度もギアも高めの入り。決定機欲しい。#frontale

30分

パス回しで相手の走力を削る事には成功しているが川崎も疲労が溜まりそうなサッカーを展開。攻撃を考えない松本の全員守備を崩せず。ノボリの運動量が心配。消耗戦になりそうなので先手を取りたい。知念攻撃への意識を高めて。決定機を一つ作りたい。悪くないが良くもない。 #frontale

45分

知念の「守備とボール回しに力を使い過ぎてフィニュシャーしない病」が発症。お陰でボールは回るけどシュートに行けない。右サイドが攻守共に負荷が高過ぎて連戦のノボリとジェジが心配。最後の方でサイドチェンジが復活したのは良いが決定機無いまま前半終了。鬼さんどうする? #frontale

60分

同じメンバーで同じサッカー。形が作れないから憲剛がボランチ塾開講。圧力を増す松本のプレスに飲まれる形で陣形が崩れ走りあいに。落ち着き取り戻して左サイドから繋ぐも車屋は細かい崩し苦手。完全に松本の消耗戦への誘いに乗ってる。 #frontale

75分

流石に泥仕合になる前にダミアン投入で攻撃の起点を前線に置く。碧のミドルか上がりしか得点の可能性が無かったが少しは攻撃の雰囲気が出る。やはり家長守備甘いが学を長谷川と交代。ノボリと車屋交換。今のままだと長谷川の突破頼りの印象。形を作りたい。 #frontale

90分

想像通り長谷川しか可能性が無いが、そのドリブルも出来ない状況。疲労困憊な展開で小林投入で最近流行りの個の力でぶん殴るサッカーに舵を切る。しかしそこまですらボールを運べず決定機の無いままスコアレスドロー。最後まで良く頑張ったという内容。次のスタメンが気になる。 #frontale

プレビュー

前回前ハメにこだわりいい所なく終わった。そこに対するアンサーは前ハメをちゃんとやるぞというメッセージに感じるスタメン。不安のある家長と齋藤のSHでは後ろに車屋を置くことで守備の安定化を図る。前回トップ下で輝けなかった家長には前ハメ職人であり、ゲームコントローラーの憲剛との同時起用で正解を感じてもらう狙いだろうか。もう1人のキーマンは知念。ボールを持った時のシュートはいいがボールを持たない時のプレーに問題がある。意識が守備に行き過ぎているので攻撃時にパワーが残っていない事と、前からハメるための守備じゃなくあくまでも目の前の事しか考えていないという問題がある。ここもトップ下の憲剛による教育が入るのだろうか。(振り返ってみると前回松本山雅に完勝した時は家長と知念がスタメンなので相手との相性もあるのかもしれないけど。)

松本山雅は高さとレアンドロペレイラと速さの前田と攻撃のポイントを失った状態である。そして前回は2人がいる状態に完勝した。とはいえ、あまり憲剛塾の時間が長すぎると事故る可能性はある。松田直樹の命日という事で胸に喫する思いのある斎藤がいい方向のメンタルで成長を見せてくれるかどうか。

憲剛塾で家長と知念が覚醒してくれるかどうか。どこまで前ハメをやるのか。そしてハマるのか。全体の流れとしてはそこいらへんに注目するが、屋台骨の成長著しい下田田中と憲剛のトライアングルがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみである。

参考:
【サッカー】リーグ5節 vs 松本山雅 2019/03/31 サンプロ アルウィン

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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