【サッカー】リーグ18節 vs サガン鳥栖 2019/07/07 等々力陸上競技場

結果:スイッチを入れられず静かに引き分け 0-0

得点:無し

警告:無し

退場:無し

遷移:0-0

勝点:31-> 32(気持ち勝点 37 -> 40)

総評:60点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

4-4-2のしっかりとブロックを組む相手に2018年モデルの4-2-3-1で臨む川崎。雨と風の影響もあったかた中々効果的にボールが回せない展開。徐々にボールは動かせるようになるが攻撃のスイッチは入れられず。守備は鉄壁だったかが攻撃に物足りないまま90分が過ぎた。ワクワクを失いつつあるが、チームとしてどのスタイルで戦うかの試行錯誤が続いているように思える。後半戦に向けてどのスタイルに落ち着かせるのか注目したい。

ピックアップ

・4-2-3-1のスタイルの違い

2018年までと2019年で同じ4-2-3-1だがスタイルが変わっている。個人的には2019年モデルの方が好みである。理由は2018年の時点で引いた相手に全く点が取れず総得点は大幅ダウン。なんとか守備で凌いで2連覇を達成した感が強いからだ。この試合もブロックを作る相手に2018年モデルで臨んだ結果だと思う。以下は風間体制(2年目)からの成績だがどうみても2017年が圧倒的に良い。

  監督 平均得点 平均失点 総得点 総失点
2013 風間 1.91 1.50 65 51
2014 風間 1.65 1.26 56 43
2015年 風間 1.82 1.41 62 48
2016年 風間 2.00 1.15 68 39
2017年 鬼木 2.09 0.94 71 32
2018年 鬼木 1.68 0.79 57 27
2019年 鬼木 1.47 0.65 25 11

この理由は明確だと思う。風間さんが植え付けた攻撃にボールを失った時の守備の意識を植え付けたからだ。これによって純粋に自陣での守備の回数が減り、相手陣地での攻撃回数が増えたから。しかし翌年対策されるとあっという間に点は取れなくなった。これが優勝するという事だろう。川崎相手に割り切って勝点1を取りに来るチームが増えたのもあるが、風間さんの時代から課題だった「5バックで守る相手を崩せない」という問題が顕在化したのが大きい。(現在の名古屋が引いた相手に点が取れずに苦しんでいるのも同じ課題を有していると思う。)

個人的な考えでは引いた相手に同数以上の人数をかけて崩すという今までのアプローチはスジが悪いと思う。理由は単純でゴール直前のプレースペースが狭いからだ。分かりやすく言うとゴール前に5人の守備がいるところに5人の攻撃が入るとゴール前に10人いる事になる。そうすると完全に崩してフリーになる以外はシュートを打つコースがほぼ無い状態になる。仮に一瞬空いても隣の守備が1歩移動するだけで追いつけてしまうのでシュートタイミングは実に一瞬のものとなる。なんなら見方が少し移動するだけでもシュートコースがなくなってしまう。

つまり簡単にいうと

ゴール前を固める相手に人数をかけて攻めると言うのは目的が崩す事にフォーカスし過ぎてゴールする事から離れがち

というのが問題だと思う。これに対して2019年は人数をかけるのではなくスペースを作る事でゴールに結びつけようとしていると思っている。

極端な例でいえば、ゴール前に5人の守備がいるのに対して攻撃はペナルティボックス内に1人しか入らなかったらどうだろうか。5人いるからといってその1人につくことは無いし、パスで崩しておけばその1人に入った時にシュートコースは広く残っておりシュートの選択肢がある(=GKがコースを絞りきれない)という状況となり、チャンス=ゴールという確率のアップにつながる。

簡単に2018年モデルと2019年モデルを比較すると以下の図になる。

ざっくり書くと上記のようになるが補足的に比較表も書いておく

項目 2018 2019
前プレス ハメやすい ハメにくい
連動次第:最悪取れない SBが担保
連動次第:最悪取れない 前線が判断
クロス 消極的 積極的
DFからの展開 少ない 多い
ゴール前の人数 多い 少ない
ゴール前のプレースペース 狭い 広い
採用理由 エウソンという特殊な武器 右SBの一般化
連携高いと強い 連携が低くても成り立つ
数的同数にする事で相手をゴール前でも崩す スペースを生む事で崩せなくてもシュートを打つ

今までの攻撃は対策され、エウソンという飛び道具を失い、それでいながら連携が低い状態でも4冠に向けて新戦力を組み込むという難しいタスクをこなすために生まれたようにも見えるが、完成した暁にはとても攻守のバランスが良い戦術になると思うが現状は2018年のプレーを続ける選手が入ると全く機能しないのが問題かと思う。その結果、前からハメてのカウンターでしのいでいた去年よりも奪ってからの得点もなくなるという過渡期なのかなと思っている。

・2019年モデルの配置

2019年モデルはスペースを使うのが得意な選手がよく、ボールを止める選手や保持するタイプはうまく機能しないと思う。具体的にいうと家長は合わなく、齋藤や脇坂があう。1トップはダミアンもできるが小林がベスト。理由はダミアンだと前プレスができないから。ただでさえ前プレスが弱くなるスタイルなのでそこをうまくやれる選手でまとめると以下のようになる。

CF:小林(ダミアン、知念)

MF:長谷川 憲剛 脇坂(齋藤、阿部はスタメンクラス)

MF:大島 田中(守田はスペースを使ったパスが出せない)

DF:ノボリ 谷口 ジェジ 車屋

GK:ソンリョン

今後鬼さんがどういう選択をするかわからないが一番は家長の扱いだと思うので家長ユニ持ちとしては大注目である。

ライブ

15分

4-4-2の鳥栖と4-2-3-1の川崎。鳥栖は川崎の前プレスを交わす為にGKもビルドアップに参加させるが判断遅く効果的にならず。フルメンバーの川崎は配置判断共に鳥栖を上回る立ち上がり。鳥栖も配置はいいが判断力と技術力で差をつけられている。様子見の立ち上がり。いつギアを上げるか。#frontale

30分

ムウトレ2トップしか駆け引きしない鳥栖攻撃陣。川崎ジェジ口コンビはそれでは事故らない。後ろが安心できる事もあり徐々にギアを上げる川崎。サイドに意識が行き過ぎなので真ん中を攻略したいが、それすら駆け引き中な気がするので静観。決定機を作ろう。#frontale

45分

ギアは上がらずサイドに意識が行き過ぎなのは変わらず。家長が効果的じゃないのと例によって守備サボり始めたため車屋ボッチ。鳥栖の攻撃も相変わらずなので失点リスクは少ないがワクワクも少ない。今日のベンチ見る限り早めに手を打ちそう。決定機作ろう。 #frontale

60分

メンバー変わらず入った立ち上がりも流れ変わらず。前半よりも両サイドを高くして人数かけるが人数かけて守る相手に崩しきれず。カウンターチャンスも止められ大島が負傷交代。守田中コンビがどこまでゲーム作れるか。事故率高い豊田投入されたのは気になる。 #frontale

75分

重心を低くした鳥栖を崩せず徐々に焦り始める川崎。大島不在で試合作れないので憲剛投入。しかしイマイチ心が落ち着かずオープンな鳥栖が好きな展開に。しっかり落ち着いて崩そう。 #frontale

90分

勇気を持って攻めず積極的じゃなくなった川崎。逆に割り切った事で動きが良くなった鳥栖。状況打開の為に阿部投入。外で張った後に中に入ったり、クロスあげたりミドル打ったりと多彩な選択肢を示すが周りがついて来ず。ホームで再び勝てず悲しい引き分け。憲剛の代わりはいない。 #frontale

プレビュー

トーレスと戦える最後の試合。決して好調といえない鳥栖相手をいかに圧倒できるかに注目したい。

水曜日の天皇杯で情けない試合をした川崎だが、この試合はベストメンバーと言える布陣で臨む。4-2-3-1のPlan Aで川崎らしくボールを動かし、相手を動かし、相手陣地に押し込み攻め続ける。この理想プランを実現するためのメンバー構成とも言える気がする。(天皇杯のプレーがよほど鬼さん気に入らなかったんだろう)。振り返ってみると前回対戦した時も鳥栖戦で基本に立ち返っているのでちょうど良いタイミングで戦う相手なのかもしれない。

注目はサイドバックの位置だろうか。去年までのサイドバックも上がって押し込むスタイルからサイドバックは幅を取るポジションで静的にスペース確保。そして前目の選手が動く事で動的にスペース確保するのがリスクが少なくメリットも大きい作戦だと思う。あとは憲剛と守田を使うかどうか。憲剛は怪我明けだけど後半途中で使いそう。不祥事守田はファン感後にしたかった復帰戦を日程の関係上ここで使わないと微妙な空気になりそうだから使いそう。その場合どこで使うかは注目。そしてどんなプレーを見せるのかも。

とにかく今日は複数得点&無失点でカブの日を盛大に祝いたい。天皇杯のイメージを払拭するゲームコントロールを見せれるのか。その主役に脇坂はなれるか。家長はその時どうするのか。純粋に川崎スタイルを満喫できる一戦を期待。

参考:
【サッカー】リーグ7節 vs サガン鳥栖 2019/04/14 駅前不動産スタジアム
【サッカー】天皇杯2回戦 vs 明治大学 2019/07/03 等々力陸上競技場
【サッカー】鬼木監督の守備構築3年計画

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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