【サッカー】リーグ16節 vs サンフレッチェ広島 2019/07/31 エディオンスタジアム広島

結果:想定された敗戦 2-3

得点:小林、ダミアン

警告:ジェジエウ

退場:無し

遷移:0-1 -> 0-2 -> 0-3 -> 1-3 -> 2-3

勝点:38-> 38(気持ち勝点 46 -> 46)

評価:60点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

前節と同じ3-4-2-1の形の広島に対し、川崎も同じ4-2-3-1で臨む。前回と同じく前からハメに行くが3バック+ワイドに開いたWBに簡単にかわされる。守備では開始早々のCKから失点、その後も前ハメにこだわる前線とハマらないので上がらない守備陣の意識のずれから間延びし守備がはっきりしなくなったところで失点。後半に入っても不用意なファールで与えたセットプレーから失点。このまま何も希望も面白い味もないまま終わるかと思ったところで小林の得点。そしてパワープレーからダミアンが追加点。崩しのない展開で強引に2点を奪い空気的には追いつきそうだったが力及ばず4ヶ月ぶりの敗戦。家長守田が期待を超えられなかった事と諦めなかったキャプテンの勇姿が印象深い一戦だった。

ピックアップ

・こだわりの前ハメ

前回と同じく東京戦の成功体験の再現を目指す前ハメ。前回と違ったのは憲剛と田中に代わって前ハメが得意じゃない家長と不調の守田がスタメンだった事。前からハメる条件は複数あるが、大きくは「FW+トップ下+追い込むサイドのSHはほぼ同時に動き出す事」と「中央でパスカットを狙うボランチが正しく配置される事」の2つがあげられる。この大事なところを得意じゃない選手に変えた事で1人が動いてから慌てて次の選手が動くシーンが目立ち連動性が無く全く機能しないまま時間を過ごしてしまった。時間を過ごすだけならまだ救いがあるが結果チームが間延びして70分ぐらいを面白みのないワーストの試合をしたのは問題点。

FC東京戦でこれだ!と思ったという前ハメだが対策は練られている。これを超えることができるか?という問題の前に前ハメができる条件が「小林+憲剛+田中+阿部が同時に出ている事」という部分を改善しないといけない。特にダミアン、家長、長谷川は物足りない。共通して言えるのは「戦術理解」と「状況理解」である。戦術を理解していないと実行できないし、状況を理解していないと今どの戦術をやるべきか、やるべきでないかの判断ができないからだ。の視点での選手層をいかに厚くできるかがこだわれるかどうかのポイントだろう。

対策ついでにメモしておくと横並びになりがちな守田がいる時のボランチと大外でしか輝けないドリブルとクロス特化型長谷川は見事に広島がイメージした通りプレーしかできず、横並びとなり攻守に厚みを作れない守田とハーフスペースの狭いところでボールを持たされドリブルすらできない長谷川となり勝点に繋げるプレーができなかった。守備だけでなく攻撃面も戦術理解と状況理解が高いレベルで持っていないと試合で輝けない状況で今後どうするのか期待してみていきたい。

・鬼木采配に見る優しさと厳しさ

この試合は家長と守田を使った。前にも触れたが今シーズンの成長よりも停滞を感じる選手である。とはいえ去年のMVPと現役日本代表である。能力に疑いはなく不調だから使わないなんて選択肢はない。ではどうするか。正直なところこの2人に対しては去年も戦ったので「やることはわかってるんだから自分で自分を超えろ」という厳しいメッセージの起用に見える。しかし優しさの部分もある。家長は最後までチャンスを与え、守田は前半で退いたが山村と交代にした。これが田中との交代だと明確な順列交代のメッセージとなりただでさえ不安定なパフォーマンスがさらに不安定になる可能性がある。展開もあったがさすがにそこは優しさをみせるんだと感じた。逆にこのタイミングで入ってきた山村に対しては今シーズンは優しい采配が目立つ。主にやることが明確な状況でしか投入しないのでタスクがシンプルな状態でゲーム入れるような配慮を感じる。馬渡に対しても同じ理由でタスクを絞っている印象が強い。そうやって徐々にチームに馴染ませるのは見ていて上手いと感じるが厳しい気持ちの起用の時はしばらく使われなかったりするので、こういうメリハリがチーム強化に繋がっているのかと感じた。

・意思統一をするという事

この試合はひどい内容だったが、気がつくと2点返していた。やりたかった前ハメも華麗なつなぎもない1億円FW2人で2000万円台DF陣を殴り続けるというACL式金持ちサッカーであったがそれでも空気的には絶望で終わらなかった。

なんでそんな事になったか?を考えるとやはりチームとしての意思統一が重要だと強く感じた。前半は広島はやる事を決めてチーム一丸となっていたが、川崎は前ハメにこだわる小林とやらない家長と相手の配置により上がれなくなったボランチとそれをみて諦めた守備陣というみんなが違う気持ちで試合をしていたので一方的な展開となった。逆に小林の一点が決まってからは一転して川崎ペースになった。これは「いわゆる2点差は危険なスコア」なメンタルと同じで「今のままでいい」「一旦守備固めたい」「追加点とって突き放したい」と心がバラバラになるリードしているチームと「点をとる」で心が一つになった追いかけるチームとの差である。同じ選手が出ていてもこれだけパフォーマンスが変わるのをまざまざと見せられると、選手の上手い下手よりも勝つために大事なものが何かというのが見えてくる気がした。チームが訴える「一体感」や「目を揃える」というのはこういうのも含んでいるのかもしれない。

ライブ

15分

3-4-2-1の広島と4-2-3-1の川崎。家長トップ下で前プレハマらなそう。立ち上がりのCKからアッサリ失点。気持ち前から仕掛ける広島の守備が効いている。下田守田コンビがゲーム作れず。人を飛ばすパスが無く相手を動かさない。長谷川頼みの展開の中、家長どう崩す? #frontale

30分

中途半端な前プレにより前後分断。守備も守田、馬渡あたりの守備が中途半端。その結果簡単にクロス上げられ失点。今の所攻撃に光は見えず。使われない右サイド。固められる中央。誰かが主体的に攻撃を組み立てないと始まらない。しっかりしよう。 #frontale

45分

何も変わらず時間が過ぎる。特に崩しのアイデアも無く下田のパスワークが唯一の攻めの意識を感じる。家長守田が懸念した通りのパフォーマンスなのが残念。結果全体的に球離れが悪く守りやすくなる悪循環。阿部を活かすか家長にかけるか。鬼木采配に注目。今の所ワースト。 #frontale

60分

流石にゲームにならないので守田を山村と交代。山村はボール運んだ後はゴール前に陣取り点取りモード。ボールが繋がり始めるが不用意なファールからのセットプレーで3点差。苦肉の策で阿部をダミアンに交代。崩しは不要のパワーサッカーを見せれるか。頑張れ。 #frontale

75分

前線にボールを送りたいがボールが落ち着かず守備の動き出しも悪く谷口ジェジが削られている。クロスが左からしか上がらないがノボリ負傷で交代。満身創痍の中、下田のスイッチパスから小林が一矢報いる。パワーでゴー! #frontale

90分

一点入った事で気持ちが前向きになったのかパワーで押し込むサッカーを展開してダミアン追加点。山村が効いている。惜しいシーンを作ったがそのまま敗戦。内容は最低な中、前節に続いて選手の質で点を取るサッカーの強さを見せた試合となった。残念。 #frontale

プレビュー

広島は守備の要野上が出場停止、攻撃カードのパトリックの移籍、頼みの青山ベンチ入り止まりと苦しいメンバー構成。ボールと人が動くフットボールを標榜するJFKのMovingだが現状は左サイドの柏がどうにかして前が決めれるか?という形に頼っている。逆サイドに元川崎ハイネルが入った事で多少は改善しているがそれでも攻撃パターンが多いとはいえない状況。

対する川崎は前節大分戦のレビューで書いた伸び悩み組の家長と守田が先発。守田は今まで通りのプレーを取り戻せるのか?家長はトップ下でゲームを動かせるのか?というのを前節の田中と憲剛と比べられるという大事な試合。前節と同じ3-4-2-1の布陣の相手にどこまで崩せるのか?どんなプレーを見せるのか。この2人に注目して試合を見たい。

参考:
【サッカー】リーグ20節 vs 大分トリニータ 2019/07/27 等々力陸上競技場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です