【サッカー】リーグ15節 vs コンサドーレ札幌 2019/06/14 等々力陸上競技場

結果:前半を無駄にした妥当な引き分け 1-1

得点:小林

警告:知念、谷口、ジェジエウ

退場:無し

遷移:0-1 -> 1-1

勝点:27 -> 28(気持ち勝点 33 -> 34)

総評:70点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

予想通りの3-4-2-1で守備時は5バックになる札幌。対する川崎は4-4-2のPlan B。前半は全く形が作れず静かな展開のままPKから失点。後半はメンバーを変えて猛攻見せるも小林の一点止まりで引き分けで終了。

この試合は4-4-2なのかどうかというよりPlan Bで挑んだのにも関わらずPlan Aを敢行した家長のプレーが全てだと思う。Plan AとかBで重要なのは4-4-2とか4-2-3-1とかの形で無く、全体的な連携を求めるAと「守る、繋ぐ、決める」を分業させるBというタスクの違いである。細かなタスクと連携が必要なPlan Aに対応している選手は限られており、ダミアンと車屋は明らかに非対応である。その中間に立つ家長がPlan Bでの8人でブロックを作る事を放棄して中に入る事で後ろの車屋も前のダミアンもついていけず何も出来ない時間が過ぎたのが前半。ここで鬼さんの決断は後半からダミアン外して小林な上にノボリと車屋のサイドチェンジという家長にチームを合わせるPlan Aの人材の投入、つまり2018年モデルに選手も戦術も近づけるというマネジメントだった。

鬼さんの計画と家長のパフォーマンス。それに対する鬼さんの対応。好調な齋藤や脇坂を使わず家長をここで試しているあたりがシーズンを戦う監督らしいと思うが、家長への評価がどうなのか。終盤にリーグ要員なのかカップ戦要員になるのか。実に興味深い采配であった。

中盤を破棄した札幌に対して間延びというか分断化した川崎のパスが自動的にカットされカウンターに繋がっていたのに同じプレーを続けたのは要改善。距離感が正しくないのにハッキリしないパスを出し続けるのは酷い。前半45分続けるのではなく選手間で変化をつけて欲しかった。実は前回対戦の時も同じような展開だったが、この時はプレーメイカーの中村憲剛がいた。この試合ではプレーメイカーがいない事が不毛な前半を生んだことは記録しておきたい。それとは別に山村がどこに落ち着くのかも気になっている。お試しの旅はどこまで続くのか。

結果については後半だけ見れば圧倒していたが前半あっての後半なので引き分けは妥当。ただこれで今年は等々力で2勝6分1敗と流石に勝てなすぎ。そろそろアバンテを歌わせてほしい。

ピックアップ

・5バックに対する鬼さんの計画

Plan Aだと5バックは崩せない経験から2トップを置いてシンプルにクロスを入れるというのが現在の鬼さんの考えだと思う。攻撃人数が足りなくてもどうにかしてしまうFWがいるのと、Plan Aで攻撃に人数をかけた結果カウンターを喰らいまくった経験から、安定感のある試合運びのためには4-4-2を採用するのは理解できる。相手の最大勝点を1にしつつ勝点1でも悪くないができれば3を取りに行く目標なあたりもPlan Bの精神にあう。この試合では最終的に家長をトップ下にした4-2-3-1にしたが崩しの形はPlan Aのような多彩さを求めずシンプルなサイドからのクロスだったのがポイント。

・家長 昭博

この試合の家長の前半の出来はひどかった。守備では相手キーマンの福森についていくはずが、途中から守備を放棄し攻撃の起点としてのびのびプレーさせていた。攻撃ではサイドに幅をとりクロスをあげるはずが、中盤の援護にいったり中に入って行ったりとダミアンと車屋を同時に無力化させる動きを披露。中盤の守田大島が数的不利で頑張っている中、数的有利なサイドでのプレーをせずに中盤の援軍にいってしまったのがPlan Bの考えを無視しているようにしか見えなかった。やはり王様はゲームのパーツの一つになるのは嫌がるのか、それともポジションを奪われそうな中結果を出すために焦ったのかは分からないが、少なくともダミアンと車屋には謝罪してほしい内容だった。そしてそこまで自我を通した結果、攻撃で圧倒的な存在感を見せつけられなかったのが現在のコンディションなのだろう。これからどうなるのか分からないが、家長のいない時の攻撃速度が一番効果的に攻めれている現状の中でどう変化していくのかに注目したい。

・Plan別選手対応表

現在の試合にでいている選手たちの各Planへの対応力をまとめてみた。どちらにも名前がないのはどちらにも十分に対応できていない選手という判断になる。*家長についてはBもできる技術と戦術眼はあるがやる気がないのでできないとした

Plan A + B Plan A Plan B
登里 享平 中村 憲剛 ソンリョン
ジェジエウ 脇坂 泰斗 奈良 竜樹
谷口 彰悟 家長 昭博 車屋 紳太郎
守田 英正 知念 慶 田中 碧
阿部 浩之   ダミアン
大島 僚太    
長谷川 竜也    
齋藤 学    
小林 悠    

ライブ

15分

攻撃的な3-4-2-1の札幌と4-4-2の川崎。札幌は左サイド福森の高い位置どりから攻撃を展開。福森には家長、ジェイにはジェジが対応。両チームとも最終ラインと中盤の間が空きがちなのが気になる。受ける動き少なく攻めあぐねる。札幌のほうがやりたい事やれてる立ち上がり。頑張れ。 #frontale

30分

展開変わらず。ボールも人も動きが足りず、札幌がプレーして欲しい場所でプレーさせられてる。昨年と同じ展開。ボランチが殺されてる。長谷川の突破からPK取得もダミアン決めきれず。家長守田知念の存在感が薄い。なんか静かな試合。頑張れ。 #frontale

45分

互いに中盤を省略したサッカーを展開。札幌はロングパスの為に連動するが川崎は分断。最終ラインと中盤。中盤と前線。全てが連動しないためパスコースを読まれまくってる。押し込まれた時間の中PK献上で失点。分業制の悪い所が出てる。鬼さんどうする? #frontale

60分

ダミアンを小林にかえ両サイドの配置転換でながれを取り戻す。Plan Bなのに難しいAのサッカーをやる家長の崩したバランスをチームをPlan Aに近づける事で正常化。小林が決定機迎えるが決めきれず。流れは良い。追いつこう。#frontale

75分

流れを掴んだまま時間は過ぎる。なかなかチャンスを決めきれない中小林がしぶとく決めて同点。崩すサッカーは出来ていないが相手がやりたい事をやらせない事と前半から空いてたスペースを冷静に使い始める。落ち着いてゲームを進めてほしい。 #frontale

90分

知念を学ぶにかえてワントップ。猛攻をみせるも単調な小林をターゲットにした左サイドからのクロスに終始。もう少しアイデアか厚みをと思った所で山村投入。しかし重心低く厚みは増さず。小林は決めきれなかったが単独でチャンスをつくり意地をみせる。前半の無駄遣いが全て。勝点1。 #frontale

プレビュー

前回対戦で7-0と完勝した相手だがミシャ式の攻撃的な3-4-2-1に立ち上がりに押し込まれたのを忘れてはいけない。下田大島のコンビがチャナティップを捉えきれず、サイドも押し込まれ何より要所要所でフィジカルバトルで負けた事が原因だった。終わってみれば7-0であったが少なくとも家長のカウンターが入るまでは五分五分の戦いであった。

そんな中今シーズン初対戦。昨シーズンの記録と照らし合わせるとボランチは大島守田のスタメン組でチャナティップ対策はしっかりしてくているだろう。何より基本の形が4-4-2と去年の4-2-3-1と違いまずはしっかり守る(というか相手に好きにさせない)事を優先しているように見える。サイドの攻防で負けるなという事の対策だろう。そしてフィジカルバトルであるが、家長、車屋、谷口、ジェジと力強いメンバーを要所に配置し対策ずみ。特に相手のキーマン左サイドの福森対策は家長車屋の前節で鉄壁だった部分なので安心できるだろう。攻撃面で目立った仕事ができていない家長の奮起に期待したいが割り切りのPlan Bならそれをしない事が良い場合もあるのであくまでもチーム全体で評価したい。見所としては局所戦でなく全体としてPlan Bにはめられるかどうか。個人戦でいうならジェイとジェジのバトルとチャナティップと守田のマッチアップか。

注目は控えメンバー。守備要員がいないが山村をCBで試すのか。前節でも居場所がなかった山村の生きる道を模索するスタイルがみれるのかは注目したい。右サイドが怪我人続出なので3バックもやるのだろうか。それとも守田を右SBに流すか。続いて下田くん。去年も札幌戦で出てるだけに鬼木監督的に下田がハマる相手なのだろう。今シーズンみれてないので見てみたい。あとは小林か。特に怪我の報告もないが知念とダミアンにスタメンを奪われた事になる。2トップでダミアンとの相性を懸念したのか、知念のリハビリを優先したのか。どのみち2トップならダミアンが1st choiceなのは間違い無く、2017年MVPがこの扱いなチームの層の厚さを感じさせる。そして2016年MVPの憲剛にいたってはベンチ入りもならないという嬉しくも寂しくもあるチーム状況である。

とにかく前節の悪夢を払拭すべく複数得点できっちりアバンテを歌いたい!

 

 

参考:
【サッカー】2019 Frontale Game Plan A,B,C 2019/06/11
【サッカー】リーグ26節 vs コンサドーレ札幌 2018/09/15 等々力陸上競技場
【サッカー】リーグ14節 vs 浦和レッズ 2019/06/01 等々力陸上競技場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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