【サッカー】リーグ14節 vs 浦和レッズ 2019/06/01 等々力陸上競技場

結果:言葉を失う引き分け 1-1

得点:ダミアン

警告:マギーニョ

退場:無し

遷移:1-0 -> 1-1

勝点:26 -> 27(気持ち勝点 30 -> 33)

評価:70点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

監督交代で攻撃のキーマンを誰にするのかに注目したが特に策はなく、どちらかというと前に人を残してのカウンター。もしくはサイドアタックといういつもの形に戻っただけだった。立ち上がりから強引に自分たちの流れに持っていこうとする浦和に飲まれかけるが、10分ほどで落ち着きを取りもどす。その後は浦和の勝ちたい気持ちをうまく利用してボールを回す。前半は大島守田の縦関係と家長小林の関係がはっきりしなかったが、後半は小林は最前線、家長が中盤の手助けに入るという役割にした事で迷いがなくなり攻撃開始。きっちり崩して先制し、その後も惜しい機会を作るが追加点取れず。クロージングの部分でダミアン小林に変えて山村知念を入れたのだがこの采配の意図がよくわからず。最後の最後のラストワンプレーで失点し、相手の無敗監督というカリスマ性を支援する最悪の結末。ほぼ完璧にゲームを進めていただけに受け入れがたい結果となった。

ピックアップ

・両サイドの役割

左サイドに集めて右サイドのスペースを駆け上がるエウソン。そんな光景になれていたがエウソンが去り、その後どうなるか見届けていたが徐々に形になりつつあるようにみえる。序盤はエウソンの幻影を追い求め馬渡マギーニョにエウソンと同じタスクを割り当てるが当然のようにうまくいかず。左サイドは長谷川ノボリのコンビが守備面で穴を空ける事が多く、両サイドとも攻守にイマイチだった。この試合ではノボリ長谷川の左サイドが攻撃を担当し、車屋家長の右サイドが安定感をもたらすという新しい形を披露した。強度の高い相手に家長車屋そしてその後ろにジェジエウというのはほぼ鉄壁の布陣。左サイドは守備の動きが高まった長谷川が戻るようになった事でノボリの負荷が減り守備の安定とともに攻撃のリズムを出せるようになった。今後どの形で行くかはわからないがボール支配を主目的としない分業制4-4-2においてはいい組み合わせにみえる。車屋のキックはチームでも上位のうまさなので上がらない事が逆にスペースを生み落ち着いてプレーできていたようにみえた。ボールを繋ぐためにポジションの微調整が必要な4-2-3-1のPlan Aで右サイドは今の所考えられないが、これを機に変化して欲しい選手である。

・谷口とジェジエウ

この試合でも好パフォーマンスを見せたCBコンビ。ジェジエウがパワーとスピードだけでなく、状況把握能力と判断能力の高さも披露し圧倒的な存在感を示している。もっと大味な選手だと思っていたがミスも少なく足技もありとても良い選手だと確信した。井川の4番ユニフォームを持っている身としては謎の外国人に4番を渡すのに抵抗があったが、今の気持ちとしては早く完全移籍で獲得して新たな4番のユニフォームを買わせて欲しいと思うレベルである。

そんなジェジエウの存在感の恩恵を受けているのが谷口だ。前節のレビューでも書いたが奈良の魂が乗り移ったかの様な凄みを身に纏い始めた谷口だが、後ろを任せられるとあって以前よりも前にでて攻撃への貢献度を高めている。元々足元もうまいし戦術眼もあるがバランスを取るために控えめなコントロールに終始していたが、ここにきて積極的に攻撃の起点になろうとしている感じがとても良い。このままの調子を維持して代表に呼ばれて欲しい選手である。

個人で止められるCBが2人並ぶという鹿島の様な守備ができる様になったのは大きい。去年までは前線からの守備と合わせてリーグ最強の盾だったがCBの2人だけでもリーグ最強の盾になる日も近いと思う。

・ダミアンと小林

CBsと比べイマイチ噛み合わないFWs。両者ともゴリゴリの点取り屋であり、エゴイストであり、プライドも高い。そんな2人の関係性だがだいぶ解消してきている様に見える。以前までは互いにファーでボールを受けたがるので同じ場所に構える事が多かったが、この試合では基本ニアとファーにそれぞれがいる状態を多く作っていた。見る限りダミアンが先にポジションを決めてそれに小林が合わせるという感じでダミアンはゴールという結果を出し、小林は無得点で終わった。ダミアンは得点をよくとっているがあくまでも2トップの時であり、それは誰かの献身性の上に成り立っている事を忘れてはいけない。小林はチームのためとはいえ内心穏やかでないはずで、それがどこか気合いが空回ってしまっているプレーに現れているのではないか。今後どのような変化を見せるがわからないが個人的には小林がどういう形で進化をするかに興味がある。

・引き分けという結果

最後の最後でありえない失点をし引き分けに終わった。最後のノボリの軽いプレーが問題だとか、それまでの決めるべきところを決めなかったツケだとか色々な意見はあるが、自分の考えとしては交代枠の使い方とチームのゲームの進め方がポイントだと思っている。

車屋とジェジエウの右サイドは鉄壁と言っていいほど安定感のある守備を披露していたが、久しぶりの車屋が90分持たずマギーニョに交代。読みは流石だが純粋な身体の強さでは車屋に劣るマギーニョはやや不安定な守備を見せてしまったが、許容範囲であった。

問題というか気になったのはダミアン小林を知念山村に交代した事だろう。相手の状態を見る限りスペースが多く空いており、スペースを使うのがうまい脇坂を入れておけばかなりの確率で勝てたろうし追加点を得られそうな場面だった。しかし鬼木監督は2トップから1トップへの変更し、トップ下に山村を配置する。山村の特徴としては”足元の技術”、”高さ”、”守備力”が挙げられるがダミアン小林ほどボールを収められる訳でもなく、スペースを使うのが上手いタイプでもない。結果、前がかりの相手からボールを奪っても前線にボールが収まらず受けの姿勢になってしまい、最後は押し込まれてしまった。

この結果を受けて山村を批判する気はないが、この交代を受けてチームからどうゲームを進めるのかはっきりした意思を感じなかったのは確かだ。攻撃的に行けという訳でも、じっくり繋げというわけでもなく、なんとなく時間が経つのを待っている感じ。耐え忍ぼうとなってしまった感じ。だとしたらこの交代はなんだったんだろう。

考えた結果としてはカップ戦を勝つための閉じ方の模索だ。この試合時点で14試合目で勝点差もそれほどない2位にいるので、何が何でも勝点3という試合ではなかった。それよりもACLでゲームの閉じ方を失敗した事への解を鬼さんは探しているのではないかと考えた。そしてこういった展開でゲームを閉じる役として獲得した選手が山村なのではないかと。確かに守備もできて高さもあるので、最後に相手がパワープレーに来た時に耐え忍ぶ力は高そうに思える。しかし何度使っても全くフィットしない。ストロングポイントが上手く引き出せない。こればっかりは実践で経験を積ませる必要がある部分も多いので、失敗しても大丈夫なリーグで試したのではないだろうか。天皇杯もリーグ杯も一度失敗したら即終了なので試せるのは練習かリーグ戦しかないからだ。そう考えると試合終盤に山村を何度か投入しているのも理解できるかなと。90分で考えると理解不能な采配であったがシーズン全体を考えるとその意図は理解できる気はした。(それでも心に傷をおったが。)

これの答え合わせはカップ戦で見せてもらうとして、鬼さんを信じて応援していこうと改めて思う。

 

ライブ

15分

3-4-2-1の浦和と4-4-2の川崎。陣地交代と大声援と積極的なプレーで主導権をとる強い意志を感じる浦和。対する川崎は序盤押し込まれるも徐々に落ち着きを取り戻す。浦和食いつき過ぎの動き過ぎなので冷静にスペースを使えるか。ノボリの所がパワー勝負に持ってかれたら厳しそう。 #frontale

30分

立ち上がりのプレスを冷静に対応した川崎。浦和もペースダウン。食いつき気味の浦和を相手にパスで走り回らせる。今は仕留める時間じゃなく弱らせる時間。そんな感覚になる試合運び。縦関係のボランチをもう少し効果的に使いたい。守田のプレーが試合を分けそう。 #frontale

45分

勝点3がどうしても欲しい相手の気持ちをうまく利用しているかのように食いつかせてはいなし、時間を使うかのようなパス回しをする川崎。ダミパン2Topとジェジ口CBsが強い。左サイドは元気だが右サイドはイマイチか。カウンターから安い失点をしそうなのは気になる。悪くない前半。 #frontale

60分

後半から明らかに攻撃に出た川崎。サポも「明日も」で盛り上げる中、華麗なパスワークで崩してダミアン得点。点を取った後はそこまで攻撃姿勢を出さないが相変わらず食いつき気味の浦和を冷静に崩してチャンスを作る。ジェジと車屋の右サイドが鉄壁過ぎる。順調。 #frontale

75分

浦和は3枚のカードを使い切るも流れを変えれない。崩されるシーンもなく試合は進む。何人かが疲れてる川崎と全体的に疲れてる浦和。追加点を取りに行くのかこのまま行くのか鬼木采配に注目。 #frontale

90分

完璧な試合運び。ジェジは鉄壁。ダミパンにかえて山村と知念で攻撃パワー注入。決定機を何度か外すが順調。と思っていたらラストワンプレーで失点。ACLで何を学んだのか。この失点は許容できない。一瞬でワーストゲームになってしまった。残念。 #frontale

プレビュー

このタイミングで監督交代に踏み切ったレッズ。監督交代後は完全非公開練習となり何を仕込んで来るかは分からないが大槻監督になった事で固定がちだったスタメンに競争が生まれたのは確実だろう。キーマンの柏木が怪我で不在の中、どこを攻撃の起点とするかに注目したい。

そんな浦和に対して川崎は徐々に怪我人も復帰しだし、チームはリーグ9戦無敗と好調を維持。監督交代ブーストで一気に雰囲気を変えたい浦和を叩く事で勝点以上の成果が出る試合なのでしっかりと勝ちたい。両監督とも戦略家というよりモチベーターとして評価が高いので気持ちのこもったいい試合が見れそう。

注目の先発は車屋右サイド。大分戦に続いてサイドの攻防がキーとなる試合でサイドの守備に安定感を出せる車屋を選んだのはわかる。その分攻撃力が落ちるがそこは小林とダミアンのツートップにする事で安定感を持って試合を進めたい気持ちを感じるPlan B。

気になるのは憲剛と阿部の不在。確かにこのベームプランだと憲剛は外れるのは分からなくもないがベンチにもいないとは驚き。そして長谷川ノボリの左サイドが攻守のバランスがよくなった事でボールを運べる力のある長谷川が阿部からポジションを奪ったという事だろうか。ある程度攻守の役割をはっきりさせる分業制のPlan Bだとオールラウンダーよりスペシャリストが選ばれるという事か。世代交代をうまくやって欲しい気持ちと憲剛をまだまだ見たい気持ちが同時に出てきて落ち着かないが試合は試合でこのメンバーを全力で応援しよう。

参考:
【サッカー】FUJI XEROX SUPER CUP vs 浦和レッズ 2019/02/16 埼玉スタジアム

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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