【サッカー】リーグ12節 vs 名古屋グランパス 2019/05/17 等々力陸上競技場

結果:見応え十分の引き分け 1-1

得点:ダミアン

警告:無し

退場:無し

遷移:0-1 -> 1-1

勝点:22 -> 23(気持ち勝点 26 -> 27)

評価:85点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

両チームとも想像通りの高いレベルのサッカーを展開しあう好試合。パスをつなぐ時に作る小さな三角形と大きな三角形。これを互いに作りながら互いの三角形を消す動きをしながらポジションを変えていく姿は、有機的に動くアートのようだった。相手が嫌がる狭いところでも積極的にボールをもらいにいくところなども含め似た者同士の対決は、引き分けに終わった。

この試合では終始早い展開で技術戦が行われており、徐々に技術のある選手とそうじゃない選手の差が見えた試合であった。田中、馬渡、知念あたりはあの速さで試合が運ばれると、足元も頭の中も追いつかなくなる部分があったのはあのレベルだからこそ。個人的には田中は結構やれると思っていたが中盤で違いを出す事はできず早い段階でダミアンとの交代になった。いい課題が見つかる経験値の高い試合だったと思う。阿部も似たような感じでパスミスがあったが怪我明けの影響と右サイドの馬渡とのコンビの問題か。憲剛はあいかわらずのチャンスメイクだったがまだまだ仕上がり途中という感じだが、それよりこの試合をもっと楽しもうという感じがしていたのが印象的だった。ジョーとアーリアに対峙したジェジエウと谷口コンビも素晴らしかったが、やや押され気味だったか。次はガッツリ止めて欲しい。

現時点では組織力は名古屋のほうがあるが形を変える選択肢を持つ川崎のほうが柔軟性はあるという戦前の予想は当たっていたかなと。次に当たる時はどうなっているのか分からないけど、はっきり決着つけたくなる対決だった。

ピックアップ

・大島 僚太

高度な試合になると個の力が目立つ。川崎で一番目立ったいたのは背番号10。狭いところでボールを受け、早いボールもものともしないトラップから次の次を考えたゲームメイク。たまに見せるドリブル突破。ミスのない技術は特別な選手であることを改めて感じさせるのに十分なものだった。

・人を飛ばすパス

この試合はショートパスで繋いで相手を崩す両チームだったが、得点は互いにロングボールから。ロングボールは人を飛ばす事で相手組織を移動させる事ができるのと、一気に相手陣地に進める事がメリット。ただ相手ボールになるリスクも高い。ショートパスは基本的には隣の人にボールを出して、ミスなく連続性で相手を崩す事が目的。この試合は互いのレベルが高いため人を飛ばすパスを出す時間とスペースがあるのがCBとGKだけという実に現代サッカーの最高峰みたいな展開になったのがJリーグファンとして嬉しかったのと、その起点となったのがソンリョンだったのが意外だった。どちらかというとビルドアップに問題を抱えるソンリョンが最近上手くなっているのを感じるので、日々の努力の成果が芽生えてきたのかな?と思う展開だった。

ライブ

15分

ボールを保持する事に長けた名古屋と川崎、4-4-1-1の名古屋と4-2-3-1の川崎はコンパクトなエリアで試合をする。狭い所でボールを受ける事を意に介さない両チームはレベルの高い繋ぎとスペースを埋める動きを同時にこなす。五分五分の立ち上がり。

30分

両チーム共パフォーマンスが良く有機的に選手が動き、綺麗な三角形が描かれていく。攻守共に憲剛のポジショニングの良さが目立つ。繋ぎの部分は大島が上手さを出している。徐々に川崎が保持する時間が増えるが一進一退の攻防が続く。

45分

隣の選手には出せるが人を超えるパスを出せるのが両チーム共CBだかという今時の試合。ミスの無い名古屋に対し若干ミスが目立つ川崎。ロングボールのこぼれ球を豪快に決められ失点。馬渡詰めが甘いがゴラッソはどうしようもないか。失点後も慌てる事なく試合をしてるのは自信の表れか。

60分

アーリアをうまく捕まえきれず名古屋ペースの後半立ち上がり。ハイボールの競り合いで勝てないのも地味に辛い。得点の匂いがしない中憲剛を一列下げてダミアン投入でツートップへ。諸刃の剣の采配だがホームで勝つ為の采配か。組織力では名古屋だが柔軟性を見せたい。

75分

阿部に代えて齋藤。前への推進力を増したいところ。ソンリョンのGKからダミ長谷川と繋ぎダミアン同点弾。中央は互角にやっているがサイドは名古屋が優勢。谷口ジェジコンビが攻守に存在感。集中力の高い好試合。

90分

ジョーが牙を剥き始めるが谷口が上手く対応。脇坂投入で活性化を図る。脇坂はスペースへの理解度が高くボールを持ってなくても良い仕事をしている。ダミアンが怪我してしまい最後は耐える時間に。最後まで互いのスタイルを貫き通した両チーム。満足感のある引き分け。

プレビュー

いつも楽しい風間監督との対戦。今回はグランパスが好調な事もあり上位対決でより盛り上がる一戦となる。調子の出ない相手に5連勝中と今までにない取りこぼさない力を発揮している川崎。しかしACL含め調子の良いチームには勝てていない現実がある。そういう意味でも試金石となる一戦。

風間監督は技術特化型の理想論者。今のグランパスは狭いところでボールを繋ぎながら人数をかけて相手陣地に押し込むサッカーを目指しており、全員が縦15m以内にいるというコンパクトなプレッシングが武器となる。川崎も名古屋も足元の技術に自信のあるもの同士の高度な技術の殴り合いに期待したい。両チームの共通点として「攻撃的である」「観客を楽しませる」を大事にしているので高度なエンターテイメント溢れる勝負に期待する。

見所はジョーとジェジエウ、谷口とアーリアのマッチアップ。ユニット攻撃をユニットでどう守るか。両サイドの攻防も注目だが、相手のキーポジションはシミッチ、米本のボランチコンビ。ここに対する田中大島の勝敗が勝負に直結する。リーグ最高峰の戦いを制して欲しい。

気になるのは両チームのスタメンの出場時間の差。名古屋はほぼスタメン固定なのに対して、川崎はけが人の影響もあり多くの選手が出場している。連携面では名古屋だが体力的、組み合わせの柔軟性では川崎が上回る。特に名古屋のキーマンであるシミッチと米本の疲労度はどの程度あるのか。こういう観点でも注目したい。

個人的には久しぶりの憲剛と阿部。イャオと阿部ゴールで気持ちの良い金曜日にして欲しい!

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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