【サッカー】リーグ10節 vs ベガルタ仙台 2019/05/03 等々力陸上競技場

結果:久しぶりのワクワクする快勝 3-1

得点:小林、長谷川、小林

警告:無し

退場:無し

遷移:1-0 -> 2-0 -> 3-0 -> 3-1

勝点:16 -> 19 (気持ち勝点 20 -> 23)

評価:90点

公式記録

トラッキングデータ

レビュー

規律のある4-4-2を組む仙台。理想の形ではなく勝てないチームへの対処療法としての4-4-2。キッチリ守って前線にボールを送る事で活路を見出す。対する川崎は怪我人多い中で久しぶりの4-2-3-1のPlan A。渋滞する事なくボールが良く回るワクワクする試合はキャプテンの2ゴールなどで快勝。新戦力の活躍が目立った試合だった。ただ、相手が不調なチームかつ、やりやすい形だった事もあり本当に復調しているのかは判断できず。次のACLが試金石となるだろう。今シーズンは下位への取りこぼしが無いのは重要な事で評価するが、上位相手にできるという事をそろそろ見せてもらいたい。

ピックアップ

・理想を取った川崎と現実を取った仙台

この試合のポイントは両チームの試合に臨む気持ちの部分で決まっていた部分が大きいと思う。仙台が川崎を考えて形を作ったのでは無く自分達の状態をみて形を決めたのに対して、最近自分の形が出せなかった川崎は理想を求めて形を決めた。そもそもで言えば川崎対策で3バックベースが生まれたのはこの2年間で4バックを蹂躙し続けたからで、相手が4-4-2で来るとわかれば相性がいい4-2-3-1もやりやすいというのはある。特に規律のある仙台だからこそ攻守共に綺麗な4-4-2だったので、川崎としては崩し方も守り方も想定した通りの対応で出来てしまった。この辺りの相性を踏まえてでも4-4-2を選択せざるを得なかった仙台の台所事情が1番のポイントだと思う。

*あと仙台は流石に戦力抜かれすぎて厳しそう。ドリブラーが1人でもいれば良かったがもう中野はいない・・・

・ジェジエウ

仙台の最大の誤算はジェジエウだろう。8人でキッチリ守って前線にボールを供給し、そこを起点にラインをあげる予定が頼りのハモン・ロペスがことごとくジェジエウに跳ね返されてしまい推進力の源を絶たれた形になってしまった。

この試合を見る限り高さとパワーはチーム1ではないかと思うぐらいのパフォーマンスであり、しかもスタッツをみるとスプリント回数も20回とスピードもあるところも示している。ただ縦にしか来ない相手だったので分からないが、横への反応はそれほど速くないようにようにみえた。また、徹底してロングボールを蹴らなかった事によりビルドアップ能力は謎のままであるのは忘れてはいけない。蹴れる場面でも蹴らなかったが、かといって出したパスが悪いわけでも無く、とても判断の良いプレーをしていた。谷口かボランチのあいてる選手に出すという約束があったかは分からないが、リズムの良いプレーでチームを活性化していた。昨シーズンから奈良がビルドアップに参加出来ない事からボールの取り所にされていたが、今年は飛躍的に改善した。同じようにビルドアップが出来ないのであればチームとしてはソンリョンとジェジエウが並ぶ場所は良い取り所となるので、そこの部分をみてから全体の評価をしたい。この試合でのプレーはほぼパーフェクトだった。

・脇坂 泰斗

昨年の悔しい初先発とは違い自信を持ってトップ下で輝いていた。ポジショニングと判断の良さ、そしてキック精度が際立っており、流石ユースっ子という感想。2アシストを記録したが本人は点が欲しかったろう。1点目はポジショニングと判断と技術が凝縮されたプレーで2点目は相手に当たりそうと判断してからプレーを切り替えているのが闇雲に上げがちな川崎のクロスのと質の違いを感じさせてくれた。後ろとの距離が開きがちになった後半の攻守のバランスの所は気になるが、良いデビュー戦だった。

・Plan A

上手くボールを繋げない事からシンプルなPlan B で勝っていたが久しぶりに本来のPlan A で快勝した。理由は上記の相手あってのものでもあるが今までと違った事はスペースを理解した2列目の構成だろうか。この試合では2列目に長谷川、脇坂、齋藤と基本ドリブラー3人を並べて、ワントップに小林というカルテット。2列目の選手達は基本自分がプレーするスペースが広い方が活躍するタイプなので、スペースに対する意識が高いように感じる。なのでスペースで受けたい小林が作ったスペースや他の人が作ったスペースを邪魔する事なくプレーをしたため、小林が活き活きするし、SBやボランチもどこに展開すれば良いかが明確になっていた。後半山村を入れてツートップ気味にしてから小林が消えたのはスペースが無くなってしまったからというのもあるだろう。ただ前線4人が流動的にスペースを作ってパスをつなぐ中でボランチがうまく絡めなかった点は気になる。SBとSHの攻撃は滑らかであったがボランチの押し上げと縦への展開が物足りなく厚みのある攻撃とまでは行かなかった。ある程度出せてた田中を残して、守田を大島にかえたのは落ち着かせる意味以上のものを感じた。

問題点としては相変わらずサイドアタックに弱い点。ノボリと長谷川の左サイドはアイデア豊富に攻撃は出来るが守備には課題が多く、狙われやすいと思う。2人ともパワーが無い上に長谷川が降りてこないのと守備を早めにあきらめるのでノボリと谷口がその分頑張る構図になる。失点シーンも最後まで追いかけず、早々に守備を諦めていた。終盤の抜かれた後も最後まで諦めず追いかけて相手シュートコースを防いだ馬渡とは正反対のプレー。強力な推進力を持ったプレーヤーを相手に配置されたら一気に崩されそうなサイドの守備は組織的にも個人的にも意識的にも改善したい。

ライブ

15分

良くも悪くもキッチリした4-4-2の仙台。対する川崎は久しぶりの4-2-3-1。受ける動きとパス回しがよく躍動感がある。脇坂が効果的。中と外をバランスよく使って崩して小林先制弾。ジェジエウ落ち着いてる。楽しい。 #frontale

30分

得点後も落ち着いて遂行するPlan A。仙台の選手をよく走らせていて良い時間。しかしミスから簡単なカウンターをくらいヒヤリとする。落ち着いていこう。ジェジエウ落ち着いてる。#frontale

45分

ミスから簡単にシュートまで行かれるもソンリョンが神セーブ。調子の出ないノボリ、効率的に展開出来ないボランチと裏腹に前線4人のアイデア溢れる攻撃で長谷川追加点。齋藤のボール持ってない時のプレー精度が著しく上がってる。今日はクリーンシートにしたい。継続。 #frontale

60分

前半と展開変わらず。むしろミスが減った分完全に川崎ペース。相手を動かすパス回しが見事。PKを小林が決めて3点目。2列目がスペースを作るのでワントップがやりやすそう。ジェジエウはCBとして良い。ビルドアップに全く関わらないけど良い。 #frontale

75分

長澤を入れてパワーを使いたい仙台はだがジェジエウが悉く跳ね返しプレーをさせない。完全な川崎ペースだったが簡単なミスから失点。ノボリ不調。エンジンのかからない守田に代えて大島。この組み合わせに大島で追加点が見たい。 #frontale

90分

山村入れて早めにゲームを〆に。受け気味になりそうな空気の中で齋藤が良いアクセントで牙がある事をみせる。ダミアン投入で完全にPlan B に移行。惜しいチャンスも決めきれず。久しぶりに内容の良い勝点3。新星煌めく勝点3。#frontale

プレビュー

不調の中4-4-2に戦術を変えて勝利をもぎ取った仙台。川崎も怪我人の影響などで本来の4-2-3-1から4-4-2をベースにして勝点を稼いでいる。ここでポイントは辛い時の4-4-2の意味だ。4-4-2の特徴をざっくりいうと4人で守り、4人で繋ぎ、2人で点をとる、という完全分業制ができる。そして距離が一定に保てる。これによって何が起こるかというと、理想を求めて複雑なタスクを与えられた事によりパフォーマンスが出せなかったチームがやる事をシンプルにした事でパフォーマンスが出せるようになり、なおかつ形を崩さなければ守備も崩れないという理想的な状態になる。なので4-4-2は長く世界中で愛されている。だがそんな4-4-2はタスクをシンプルにする事はできるが柔軟性には欠ける。なので4-2-3-1のような繊細だけど機能すると強い形とやると割と対応できない。逆に4-2-3-1は繊細なタスクを全員がこなさないと機能しない。

*当たり前だけど鹿島のように4-4-2をベースにしているチームは別。あくまでも本来の姿じゃない4-4-2を使っている時の話。

現状4-4-2を選んでいるというか選ばざるをえない両チームの対決は、どうなるか。川崎は4-2-3-1の可能性もあるので、このメンバーで本来のPlan Aを見せてくれるのが理想。仙台は規律のあるチームなので中途半端な4-2-3-1をやると簡単にカウンターを出してくるので、その時Plan Bに行くのか。Plan Cに行くのか。理想と現実。両チームが何を選択するのかは楽しみである。

データを見てて気がついたのだが、両チームの得点が多い時間と失点の多い時間が見事に対象的。川崎は30-45分が最多得点で75-90分が最多失点。仙台は75-90分が最多得点で30-45分が最多失点。両チームとも終わり方に問題を抱えているとみるか最後に牙を剥く力があるとみるか。前後半の終了間際の攻防が見どころかもしれない。

スタメンを見るとジェジエウと脇坂のスタメンと大島のベンチがポイントか。メンバー的にはPlan Aだが果たしてどうか。去年試合にでて何もできなかった脇坂、縦パスを供給できずゲームを作れなかった田中守田コンビ、試合に全く絡めなかったジェジエウと燃える心をすごく感じるメンバー構成。点をとりたいキャプテンとPlan B, Cを見越した宮代ダミアンの控えFWも熱い。ワクワクを感じるメンバー。出るメンバーがベストメンバー。田中脇坂のユースコンビが形を作ると幸せいっぱい胸いっぱい。

取りこぼしのない今シーズン。きっちりと勝点3を獲得したい。

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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