【サッカー】天皇杯ラウンド16 vs ヴィッセル神戸 2019/09/18 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

結果:力負けの敗退 2-3

得点:小林、車屋

警告:無し

退場:無し

遷移:0-1 -> 0-2 -> 0-3 -> 1-3 -> 2-3

評価:60点

公式記録

レビュー

最近好調の3-3-2-2の神戸と波に乗れない4-2-3-1の川崎。注目の立ち上がりは両チームが積極的にボールを奪いに行く面白い展開。流れのつかみ合いは痛み分けで10分過ぎたあたりから互いに守りを中心にしたカップ戦仕様の戦い方へ。両チームともボールを動かすが川崎はボランチまではいいがその先が尻すぼみで攻撃が出せない。一方神戸は両サイドを使いながらしっかりと川崎のスペースを狙ってチャンスを作る。長谷川負傷のタイミングで小林を入れて4-4-2にしたところで形が崩れて2失点。後半から憲剛を入れるもカウンターから決定的な3失点目。その後守田ワンボランチの4-1-3-2のような形にして2得点するも力及ばず天皇杯敗退。采配の妙というか、久しぶりに試合中に勝ちが見えない完敗だった。

ピックアップ

・采配の意図

この試合の最大の分岐点は小林を入れた後の4-4-2への変更だろう。鬼木さんもコメントしているが、この変更でサンペールへのマークがはっきりしなくなり全ての失点の起点として機能させてしまった。これを結果論からいえば失敗で終わりだが、こういう時こそ理由を考えてみたいと思う。自分の結論としては「攻撃陣が冴えなかったから」だ。確かに前半30分までは守備も対応できていたしボランチも前にボールを出せていた。だが、出せていたがそこから先に決定機は生まれなかった。逆に神戸は単発ながらも決定機を作れていたし何より安定感があった。この状態を続けていくとジリ貧で緩やかに負けに向かっているようにみえた。勝つためには得点、攻撃の部分。鬼木監督のこだわりはあくまでも攻撃。今シーズンのコメントをみても「水漏れのある守備」よりも「2点目3点目を取れない攻撃」を嘆いている。そう考えると4-2-3-1で攻めれないから強力なFWの人数を増やして攻撃のパワーを増やす事で相手陣地に押し込む事を狙ったんではないか。その結果として攻撃する前に守備の穴をつかれてしまったが、これはもう結果論なのでわからない。4-4-2が落とし込めていなかったとも見えるし、形の変更への対応が神戸の方が早かったようにも見える。ただ神戸の3-3-2-2は4-4-2の鳥栖戦で6-1で快勝しているのでフォーメーションの組み合わせとしてよくなかった見方もできる。采配を批判する気はないが、そんな事よりも攻撃陣が冴えなかった事が気になった。

・脇坂下田守田の三角

プレビューでも書いた通りこの試合はダミアンと脇坂の縦関係でワクワクする予定だった。しかし蓋を開けてみると攻撃らしい攻撃も連携らしい連携も見られなかった。下田と守田が圧に耐えながら前に繋いでもその先で違いを出せなかった脇坂は残念である。そう言う意味では立ち上がりの主導権争いや相手の時間になりそうになる中でつなぎと攻撃の起点として活躍した下田はとても良かった。川崎のサンペールだったがその先が違った。守田は前節に続きいいパフォーマンスで特にワンボランチで起用した時の獅子奮迅ぶりは見事であった。久しぶりに日本代表クラスの力をみたが、それはやはり魅力は守備なんだという証でもある。最近は大島のような攻撃に色気を出して調子が出なかったがこの試合のように守備からのつなぎに徹すると強力な個を持っている事を思い出させてくれた。前節のレビューで書いたが苦しい時に仕事ができるか?に対して下田と守田はよく応えてくれたと思う。脇坂に半信半疑な自分としては90分使われない問題とともに今までの起用されて活躍した相手が主に下位相手である事(仙台、清水、大分、磐田 x2、鳥栖)からしっかりと中央のスペースを消す相手にはまだまだアイデアが足りないと感じた試合であった。将来的に14番をつぐ可能性が現状一番高い選手だと思っているので憲剛のように幅広く奥深い引き出しを習得していって欲しい。

車屋 紳太郎

開始15分で非常に組織的な試合だと感じたので攻守ともに車屋がキーマンになりそうと書いたが、まさか2得点2失点に絡むとは思わなかった。失点シーンは本人のコメントにあるようにポジショニングの悪さがあるが、組織戦において車屋が「行くか行かないか迷う」展開になっている事がチームとして負けているので成長して欲しいとは思うが、車屋がどうとかというより相手の西大伍が上手だったという事でいいと思う。個人的にはそんなことよりも2得点に絡んだことのほうが興味深い。1点目のダミアンに出した攻撃の起点となるロングパスはもともとの持ち味であるし、2点目はペナルティーエリア内に侵入して、ワンタッチで外に展開し、最後はこぼれ玉を右足ダイレクトというバリエーションを見せてくれた。今まで4-2-3-1の繊細な攻撃は難しいので合わないと思っていたが、割り切って攻めるとこういうプレーもできるところを見せてくたのは嬉しい。守田と同じでタスクが多すぎると自分の持ち味を失ってしまうタイプなんだろう。これからの成長と縦の組み合わせ、そしてタスクの変化に注目したい。(タスク過多で輝けてなさそうな知念もストライカーとして頑張って欲しい)

ライブ

15分

3-3-2-2の神戸と4-2-3-1の川崎。立ち上がりから両チーム前から仕掛けて流れを掴みに来る楽しい展開。相手のプレスをいなすボランチ陣が良い。10分過ぎからカップ戦らしく互いにブロックを作ってしっかり守る。中を固めた相手をどう崩すか。攻守ともに車屋がポイントになりそう。 #frontale

30分

互いに守りを固めながら相手を攻略する時間。真ん中硬いのでダミアン脇坂ライン開通せず。3バックの両サイドを狙うも長谷川は受けれるが効果的な仕事出来ず、阿部はボール貰えず。中盤の三角形は圧に負けず勇気を持ったボール回してて良い。どこかで勝負ポイント欲しい。前線頑張れ。 #frontale

45分

違いを出せない脇坂。効果的にサイドを攻めれない。疑惑の左サイドを突破されて失点。その後も攻撃のアイデアを出せ無い時間が続き、終了間際に再び左サイド突破されて追加点。対策せずにこのまま行くのか。脇坂頑張れ。 #frontale

60分

開始から下田に代えて憲剛。形は4-4-2なのか4-2-3-1なのか。小林もダミアンも行方知らずなほど効果的な攻撃出来ず。落ち着きを失ってしまった川崎を相手に神戸が冷静に試合を運ぶ。前にアイデアが無いのに憲剛をボランチに入れた辺りが地獄の始まりか。まずはチャンスを。 #frontale

75分

安定感あるサッカーの神戸と慌てふためく川崎の関係は変わらず。そうこうしているうちに右サイド突破されて失点。特に光が刺さない展開の中でカウンターから小林がゴール。何故か緩くなる神戸守備とがむしゃらに攻め始めた川崎。勢いで点取りたい。ただ流れは無い。 #frontale

90分

崩せているわけでは無いが気持ちで前に進む川崎。ダミアンを知念に代えてダイアモンドな4-4-2。底を担当する守田が獅子奮迅。おかげで前に人数かけれる恩恵を活かして車屋追加点。最後まで諦めることなく攻撃を続けるも追いつく事は出来ず。神戸強かった。さようなら元旦。 #frontale

プレビュー

ビッグネームの多い神戸だがイニエスタとビジャが不在。とはいえ協力な選手たちの集まりに間違いはない。フィンク 監督就任後取り組んでいる3-3-2-2だが、川崎があまり対戦したことのない形なので4-2-3-1でどう戦うのかはまず注目したい。共通点として互いに「前に来ない相手を崩せない」という成績を持っているのが面白い。一発勝負のトーナメントなのでいつかは前に出ないといけないが、それがいつなのか。先に仕掛けるのはどっちなのか。

攻撃で注目はダミアンと脇坂の縦関係。今まで見たいと思っていた形がここで実現。4-2-3-1といいつつ長谷川とダミアンにある程度ボール運びを任せるんじゃないと思っているが、そんな中でダミアンに早めにボールをつけて、そこから脇坂がシュートを打つシーンがみてみたい。相手のボランチのサイドをうまく使えるかが焦点になりそう。あとは脇坂下田守田のトライアングルの追試。苦しい展開になった時に前節の課題にどんな回答をみせるのか楽しみ。

神戸の強みは西大伍と酒井高徳の両サイド。日本を代表する両翼を川崎の両翼はどう抑えるのか。サイドに注意が行きがちな展開で谷口がどうやって守備陣をまとめるのかにも注目したい。

 

参考:
【サッカー】リーグ26節 vs ジュビロ磐田 2019/09/14 等々力陸上競技場
【サッカー】リーグ9節 vs ヴィッセル神戸 2019/04/28 ノエビアスタジアム神戸

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です