FULL-TIME | Kawasaki Frontale (JPN) 2-2 Ulsan Hyundai FC (KOR)
— AFC Champions League (@TheAFCCL) 2019年4月23日
⚖️No winner this time between @frontale_staff & @ulsanFC in Group H as the points are split! #KWFvULS #ACL2019 pic.twitter.com/Gg4ZoaBxlP
結果:複数プランで辛くも引き分け 2-2
得点:小林、知念
警告:馬渡
退場:無し
遷移:1-0 -> 1-1 -> 1-2 -> 2-2
勝点:3 -> 4(気持ち勝点 5->6)
評価:60点
4/23(火)
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2019年4月23日
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ 第4節
川崎フロンターレ vs 蔚山現代
19:00キックオフ 等々力陸上競技場
本日のスターティングメンバーはこちら! 【広報】 #frontale pic.twitter.com/8QFO5aRQ6T
レビュー
重心低めのDFラインとタイミングよく前線だけで奪おうとする分断型4-2-3-1の蔚山。対する川崎はいつもの4-2-3-1で開始。いつもの小さな三角形でつなぐPlan Aの前半はボールを受ける動きがなく不発。CKのこぼれ球を大島小林のホットラインで得点しただけで形は全く作れず。外外を回すだけのパス回しからの最後に馬渡の1対1のパターンは相手に完全に守られており希望を感じないが何度も繰り返す。馬渡個人技の話もあるが選択肢のない中での1対1は守備の方が有利なので、もっと援軍が近くにいないのはチームとして無責任。そして距離感の悪さからパスミスで簡単に逆転を許す。後半、碧にかえて知念投入の4-4-2で小さな三角形を作る形に再挑戦するPlan Bも不発。齋藤の個人技だけが希望になる。最後はダミアンも投入した放り込み型4-4-2のPlan C。相手が疲れていた事と川崎の選手の判断の迷いがなくなった事でやりたい形を構築。知念の同点ゴールでゲーム終了。ACLの舞台で川崎らしい試合を披露できなかった失望と複数プランで戦う事が出来た希望の入り混じる複雑な感情になる試合であった。
とはいえ勝点1を稼いだ事は大きい。次のホーム等々力ではPlan Aで上海を粉砕する姿に期待したい。
ピックアップ
・Plan A
前半を戦ったいつもの形Plan A。プレビューで触れた通り、本当に川崎が復調したのか相手が弱かっただけなのか?を明らかにする試合だったが残念ながら川崎スタイルは何もなかった。ボールを受ける動きがなく、ボールを保持する選手の選択肢がほぼ一択。そこを相手に狙われているからパスも出せず前に進めない、中を崩せない。そんなサッカーをしているので球離れも悪くリズムも作れない。この試合では碧と家長が疲労からか全く仕事ができなかったのも大きい。それと攻撃時と守備時に家長と齋藤を入れ替えていたのがボールの動きに選手がついていけていなかったの要因か。失点シーンは出すところに困った選手が、意図のないパスを大島に出してそのボールを奪われてからの失点という大島しかゲームを作れない現状をまざまざと見せつけられたシーンだった。そして毎度の事だがパスは1人では出来ない。2得点に絡んだ小林は2得点というかゲームを通して正しいポジションをキープしていた。だから出し手がパスを出すことが出来た。大島がどんなによく見えていてパスを出す能力があっても、受け手がいい場所にいなければいいパスは出せない。そういう意味で小さな三角形を作ってボールをつなぐスタイルをもう一度見直して頑張って欲しい。
・Plan B
動きの悪い碧にかえて知念投入で憲剛をボランチに落とす苦肉のPlan B。まずはボールを回せるようにするというのと攻撃の枚数を増やそうとする。基本は小さな三角形を作って隣の選手とのパス交換でリズムを作りながら大きな三角形で人を飛ばしたパスを織り交ぜようとするも、小さな三角形はほぼ機能せず。大きな三角形を使ってサイドへの展開はするが、攻撃が焦りすぎで中央を固める相手が広がる前に中に行ってしまうので、シュートするスペースがないまま雑な攻撃を繰り返すだけだった。
・Plan C
78分ダミアン投入で小さな三角形を完全に諦め繊細さを捨てた放り込みサッカーのPlan Cを開始。ダミアンはさすがの存在感で後ろからのボール供給する側が出しやすいぐらいボールを納めてくれたので、この形で初めてといってぐらいロングボールを多数蹴る事に成功した。いつもは前に大きい選手を投入するも足元でつないでつないでボールをけり込まない不完全燃焼が多いこの形は初めて機能したのは収穫。全体的に急ぐすぎの傾向がある中でペースをコントロールしていた脇坂は精度の高いキックも見せており希望を感じた。
・齋藤 学
久しぶりのスタメンで攻守によく走っていた学。けど守備強度は弱くやはり攻撃力が売りの選手だという印象。ただ、今までのチームの状況が悪いと一緒に消えてしまう選手から、悪い流れを変えれる選手に変わりつつある姿を披露してくれた。基本はサイドでボールを受けてから縦の仕掛けがメインタスクになるが、この試合のように全体的にポジショニングが悪く挑戦する事が見えない状況(縦に行ってもあまりメリットがない)において、与えられたタスク通り縦にいって希望のないクロスを上げる姿から中に入って相手を動かすプレーを選択していたのは進化の証だと思う。4-4-2の後半は特にトップ下がいなくなった事で開いたスペースをうまく使おうとしていたのは一皮剝けそうな印象はあった。その後、中に入りすぎてしまったのは反省点であるが、ポジションを変えながら最後まで戦い続けた姿は応援したくなるし、ボールを持った時の期待感は大きい選手なので完全なる脱皮した姿でピッチに君臨して欲しい。
ライブ
15分
深めに守って静かにゲームに入りたい蔚山。攻めあぐねそうな立ち上がりもCKのこぼれ球を大島が相手の隙を見つけてスルーパス、受けた小林初ゴールで先制。その後何故か浮き足立つ蔚山相手に攻めの時間。ただ守備は不安が残る。落ち着いていきたい。 #frontale
30分
得点後程なくCKから失点。攻撃は受ける動きが少な過ぎて良い三角形が作れず、外外を回させられる展開。距離感が良くないのでボール奪われた時の守備も弱い。川崎スタイル出せず。勇気を持ってプレーして欲しい。 #frontale
45分
ボール奪われた後の守備が悪いままあっさり失点。その後も相変わらず動きのない川崎としっかりサッカーをする蔚山。ルーズボールへの対応などへの甘さが全て出てる。馬渡は読まれ決定機作れず。斎藤の個人技頼み。まずは我に返ってサッカーしよう。 #frontale
60分
ゲームにならないので最終手段のボランチ憲剛。守備力が落ちるのでより一層正しい配置が求められるが何故か終盤のようなオープンな展開。55分頃からようやく落ち着くも全体的に焦り過ぎ。エリア内の相手を剥がしてないので狭い過ぎてシュートコースが無い。冷静に。 #frontale
75分
焦り過ぎてゲームにならない。幅を使うためにサイドに張るけど相手が食いつく前に中に入っちゃうから意味が無い。川崎のサッカーをアジアに見せて欲しいのに通用するしないの前にやってないってのが悔しい。時間はある。やる事をやろう。 #frontale
90分
実行しない繊細なサッカーを諦めパワーでこじ開けるプランB。ダミアン小林知念に放り込む割り切ったサッカーはちゃんと実行。ダミアンゴールから勢い増すも決定力不足。今まで形だけでボールを放り込めなかったので成長と言えるのか。複雑な気持ちだが勝点1は大きい。頑張ろう。 #frontale
プレビュー
今シーズンの無敗記録が途絶えた蔚山と今季初の連勝中の川崎の戦い。勝点3が必要な川崎と連敗だけはしたくない蔚山(勝点1でOK)の戦いなのでどんな立ち上がりを見せるかが、まず見所の一つだろう。
左サイドは齋藤が久々の先発。出場停止の長谷川、怪我の阿部がいないの90分間存分にらしさを発揮して欲しいが、攻撃より守備の部分が不安。SBもノボリなのでパワー不足は否めない。谷口に過負荷ならないようにバランスよく守れるか。
あとは久しぶりのワントップの小林のゴールが観れるか。下位チーム相手には基本に立ち返って川崎スタイルの試合が出来たが、蔚山相手にできるかどうかが本当にチームが復調・成長しているかの判断基準になる。川崎スタイルが機能したら小林のゴールはセットみたいなものなので、そういう意味でもこの試合で小林のゴールがみたい。
平成最後の等々力開催をキャプテンのゴールで勝利で飾りたい。
参考:
【サッカー】ACL グループステージ(3/6) vs 蔚山現代 2019/04/10 蔚山文殊フットボールスタジアム
「【サッカー】ACL グループステージ(4/6) vs 蔚山現代 2019/04/23 等々力陸上競技場」への1件のフィードバック