【サッカー】ACL グループステージ(1/6) vs 上海上港 2019/03/06 上海体育場

結果:手痛い敗戦 0-1

得点:無し

警告:長谷川、車屋、守田

退場:無し

遷移:0-1

勝点:0 -> 0 (気持ち勝点 0->1)

評価:70点

公式記録

レビュー

2018年スタイルで臨む川崎と距離を保った3-4-2-1の上海。昨年は1敗1分と勝てなかったので雪辱を果たしたいところ。鬼木監督は去年のモデルで優勝候補と真っ向勝負する事で今の力を計ろうとしたのだろうか?と思うような采配だった。

前半は上海はパスワークでの崩しを警戒してか全体的に食いついてこず。3バックとボランチの間が空いているのでそこを使って優位に攻める川崎だがエリア内での仕事はさせてもらえず。家長、小林、守田、憲剛、長谷川と多彩な選手がミドルシュートでCBを釣り出そうとする。いつもと違ってCBの裏を使う意識が高く、左サイドは何度かエリア内に侵入出来ていた。

後半から前に来る上海は守備を真ん中を閉める形に変更。馬渡が不運な怪我でノボリと交代。ここから右サイドが完全に上海のものに。攻撃は外外でボールを繋がされる時間が続く。しっかり守る5バックを崩せない鬼木監督の課題がまた出てきた。小林ワントップでマンマークつけらると攻撃が機能しなくなるのをどうするか。効果的じゃない交代。前節に引き続き阿部の無駄遣いとダミアン投入の遅さ。失点シーンは逆サイドへの展開に阿部が食いつき過ぎな上にフリーランされた所が問題。守田は不運。

そもそも論で行くと家長が守備をサボり続けた結果、右サイドのオスカルを止められず、右サイドに全体がスライドしたところを逆サイドに振られて崩されるという形を何度も出され続けたことが問題だと思うが。

2018年リーグを獲った組織的な守備は合格点(右サイドは改善の余地あり)。攻撃に関しては鬼木監督は課題を抱えたままだが、奥行きを使った攻撃を試そうとしたのは良かった。クロスの質の悪さを改善しないとサイドを捨てた守備を敷かれ続けると思う。ワントップの形の良さが活かせていない現状では2トップにして、タスクをシンプルにしたほうがいい気がする。もしくは憲剛を外して阿部のトップ下。いずれにせよ疲労もあるのでメンバーをいじると思う次節では、少し変化をもたらすのか鬼木監督に注目したい。

ピックアップ

・奥行きを使った攻撃への挑戦

攻撃が渋滞する原因にCBの裏を攻略できないというものがある。CBの前でしか崩さないので人が密集に完璧に崩さないとスペースが生まれない状況が続く。エリア内での決定的なシュートがないのも仕方がない。この試合では長谷川と車屋が左サイドで守備をしながら攻撃をうまく繰り出していたが、特に長谷川の裏へのチャレンジは悪くなかった。パスでつなぐ事を意識しすぎて、味方を待ちがちだったのを先に仕掛けて、相手を奥まで押し込む事で攻撃のスペースを生む仕事をこなしていた。右サイドは家長がエリア外を好むのであいかわらず。

効果的でないクロス

川崎はクロスが下手だ。技術的な問題ではなく戦術的に下手。角度のあるクロスでなく、横一直線の状態でのクロスばかりで守備がやりやすくて仕方ない。馬渡はショートパスの角度は抜群なのにクロスは横一直線で可能性を感じない。連携の問題もあると思うがタイミングを変えるとか上げる位置を変えるとか工夫が足りない。長谷川のクロスは色々試していたので可能性を感じた。

・長谷川 竜也

昨シーズンの終盤に初ゴールを決めて涙を流してみたり、ベンチにも入れない日が続いても腐る事なく自分の武器を磨き続けたりと、サポーターの心を掴んで離さない男、長谷川。この試合では初先発で”なんとかしてやる!”という気持ちを随所に感じた。ドリブルでの仕掛けはタイミングも攻略する方向も効果的で右サイドを押し込む要因となっていた。クロスもシュートも良く、課題の守備の部分も相手が積極的じゃなかった前半は特に問題なかった。確実に去年より成長している。何より見てて楽しい。

・登里 享平と馬渡 和彰

好プレーを見せていた馬渡。コンタクトの部分や笛の部分でACLの経験を積んでいる段階なプレーもあったが、家長の援軍がない中、右サイドを安定さえようと奮起していた。狭いところでのパスにセンスを感じる。不運な怪我で交代したが、その後完全に上海ペースになったところからしても効いていたのが確認できた。

対してノボリは低調だった。突然の交代というのもあったが右サイドバックをやるには課題が多すぎた。交代直後にうまくゲームに入れなかったのは仕方がない部分もあるが、相手に見える場所にボールを置いたドリブルがあまり得意でない上に右足でのパスも十分な精度があると言えず、いい場所にいるんだけどボールをうまく動かせない状況に。ボールを持ってもドリブルの選択肢が選べず、相手に読まれやすい行動が多かった。右サイドもいけると思っていたが、この試合を見る限る厳しいそうだ。

・谷口 彰悟

今まで散々1対1に弱いと言っていたが、この試合ではフッキ相手に駆け引きと肉弾戦と読みで押さえ込んでいた。そして、守備面での貢献に加え、縦への攻撃を強く意識したパス回しでゲームを作っていたのも注目ポイント。谷口から長谷川や家長、憲剛に1発でボールが入ると相手は追いつけず優位に立てる。成長を感じた試合。

・阿部 浩之

使われ方がよくわからない阿部。阿部の特徴は攻守のバランスとゲームを読む力と戦術理解だと思うが、スーパーサブで使うとその能力をほとんど使うことができない。スタメンでこそ生きるタイプの選手であり、個の力でどうこうする選手でもないので、使うときは周りのサポートがある状態で使って欲しい。個人的には憲剛の代わりのトップ下で先発が輝く形だと思う。

ライブ

プレビュー

2019年ACLは優勝候補でもあり昨年敗退が決まった上海上港で始まる。フッキ、エウケソン、オスカルという贅沢なブラジルトリオは健在。外国人頼みだった時期は終わり中国代表選手も強力だ。一方川崎はJリーグチャンピオンとして未勝利に終わった昨年の雪辱を晴らさなければならない。遠征には帯同しない事も多かった憲剛をスタメンで起用。スタメンはほぼエウソンを馬渡に変えた2018年モデルで臨む。今シーズン初先発の長谷川のドリブルがどこまで光るかに期待。完成度の高い組織的なプレスからの攻撃がアジアトップレベルに通用するのかを吟味する重要な一戦。Jリーグの力を示して欲しい。

チェックポイント

  • 幅と奥行きを使った攻撃
    • 成功まではいかないが狙いを持っているの感じられた
  • 谷口&奈良 vs フッキ&エウケソン
    • フッキは抑えられたがエウケソンは終始自由だった
  • 大島&守田 vs オスカル
    • オスカルには馬渡と家長が対応したが、家長がサボったため自由を与える事に
  • 組織的な戦術がどこまで通用するか
    • 守備の部分はある程度通用した。攻撃は工夫が足りない。
参考:
【サッカー】ACL グループステージ(1/6) vs 上海上港 2018/02/13 等々力陸上競技場

【サッカー】ACL グループステージ(5/6) vs 上海上港 2018/04/04 上海体育場

投稿者:

r812

川崎在住のソフトウェアエンジニア。 自然と映画とサッカーをこよなく愛す。 サッカーフロンターレを熱く応援しています。

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