結果:酷い内容の逆転勝ち 3−2
得点:長谷川、エウシーニョ、家長
警告:無し
退場:無し
遷移:0-1 -> 0-2 -> 1-2 -> 2-2 -> 3-2
ライブ
30分
中央のバランス悪く人集まったタイミングでカットされフリーのサイドからきっちり失点。その後、割り切った5バックに移行したソニー相手に効果的な攻撃を出来ず。車屋が効果的に動けず。家長のアイデア勝負になってる。守田森谷ゲーム作ろう。 #frontale
45分
エドゥがドッシリしてラインが上がらない。車屋仕事してない。ボール回しする人がいない。ボランチが仕事してない。ボールが止まらない。ボールを受けに来る人がいない。ワクワクがない。ソニーの思い切りにのまれてる。勇気が必要。 #frontale
60分
後半から受ける動きが出てボールが回り始める。前半やられた中央に集めてカットからのサイドの展開をやり返して1点返す。早い時間に取れたのはデカい。家長阿部を固めて長谷川にスペースを与えたのでドリブル出来始めた。頑張れ。 #frontale
75分
長谷川がボールを運べるようになった事とエドゥをノボリに変えた事でラインが上がりコンパクトになった事で攻撃し続ける準備が整った。長谷川サイドにソニーが集まるのでエウソンがフリーになりキッチリゴール。知念のバイシクル熱い。ゴールを! #frontale
90分
ようやく前に行き始めた守田森谷コンビ。完全に足が止まったソニー相手にバランスを取りながら攻め続ける。阿部のチームの力を引き出すポジショニングとパスは素敵。家長は持ちすぎなくなって良くなった。知念はゴールこそなかったが良かった。勝ち。 #frontale
ポイント
1. 中断期間で取り組んでいるもの
試合前
前回から2週間ちょっと空いて開催される天皇杯。通常天皇杯2回戦だと若手だったり試合に絡めていない人を中心に起用するが、今年は中断期間というのもあり主力もそれなりに出そう。中断前イマイチ並みに乗れないチームを勝てるチームにするために中断中にそれなりの仕込みをしているはず。そこを試す意味でもそれなりのチームで臨みそう。考えによっては、監督からみてハマっていない選手を指導した結果起用する試合なのかもしれない。出場選手と何が変わっているのかに注目したい。
試合後
取り組んでいるものを見せる見せない以前の問題だった。序盤から勝負にくるソニーに対してボールが繋げ、決定機まで行けた事が結果として酷いゲームを産んでしまった。決定機を決めきっていないのにも関わらず優位だと感じたのかどこか抜いたプレーが目立つ。ボールを受けに来ない、カットされても追いかけない、全体的なポジションを守らない。そういう一つ一つが不甲斐ない内容に直結してしまった。1試合は1試合。格上とか格下とか関係ない。トーナメントならなおさら。リーグを勝つのとは違う難しさがあるトーナメント。フロンターレはまだ獲った事が無いんだから、もっと気持ちを引き締めて臨むべき。
2. 大島僚太不在
試合前
川崎の心臓は今は大島(憲剛は頭脳)。そんな大島不在時にどうなるのか。今まではネット、森谷、守田で回していたが、下田や鈴木などの新戦力も試したいところ。ネットは攻守に高い能力を持つが安定感に欠け、森谷は気がきくが守備力に不安、守田は可能性をすごく感じるがまだまだ成長中、という中あらたなオプションが欲しい。それと純粋な「同じポジションを誰にかえる」っていう以外に「大島がいない時のボール回しはどうするか」っていう戦術的な変更もあるのか注目したい。
試合後
守田と森谷の構成で臨んだ。少し引きすぎる場面もあったが中央の守りの面では機能していた。ただ、縦につけるパス、スイッチを入れるパス、サイドへの展開、こういう攻撃の指揮をとるプレーが足りなかったのは残念。守田は運動量と守備力、リズムのあるショートパスなど囲まれた時にも安定感があった。森谷も悪くはないがこのメンバーだと主役にならないとダメ。いつものバランサーになってしまった。トップ下がルーキー脇坂で相棒がルーキー守田であれば、どうするかの主導権を森谷が握ってプレーして欲しかった。例のミドルシュート以降、自他共にミドルシューターの認識が高まっているが、ミドルシュートはあくまで飛び道具。基本のタスクは攻撃を組み立てるところ。意識が「すきあらばミドルシュート」にシフトしてしまっているようなプレーが多いのが残念。潤滑油としての森谷に期待している。
それとは別にネットが控えにもいなかった。控えにいたのは下田くん。こういう展開でなければ試したかったんだろうと思うが、ネットはどうするんだろう。大島の代わりというより川崎の中盤構成がどうなるのか気になるベンチであった。
ピックアップ
8. 阿部浩之
ワントップ起用された阿部ちゃん。得点の部分もそうだが、守備の部分で後ろにメッセージを出せるので真ん中での起用が合う。この試合ではセンターが脇坂、森谷、守田と主導権を持って守るタイプでは無いためセンターに貼る事が多かったのかと思った。家長が中に来て窮屈になってもいつものようにサイドに流れないのはセンターラインの守備のタクトを振るタスクがあったからか(その結果脇坂君が少し窮屈になってしまったが自主的にサイドに流れて欲しかった)。知念が入ってからはいつもの全体をみて最適な場所でプレーする巧さを存分に見せつけてくれた。今後ワントップは誰になるのか興味津々である。
41. 家長昭博
決勝点をあげた家長だが気になるのはプレースタイル。家長自身はボールに長い時間触って違いを出したいタイプなのだが、川崎のサッカーとしては短い時間でボールを離したほうがマッチする。最近この部分はだいぶ改善されたが、それでもボールをもらいにサイドを離れ中央に流れてしまうのは直らない。ここまでくると鬼さんも直す気がないんじゃ無いかと思うほど。そうだとすると、もっと近くの選手が自主的にポジションのローテーションをすべきだと思うけど、対応できるのは阿部、憲剛、知念ぐらいか。サイドに配置された家長のメインタスクはボールを運ぶ事と守備の部分だと思っているがこれだけ放棄すると違うのかなと思ってくる。今後も注目したい。ただ、上手い事だけは間違いない。
16. 長谷川竜也
圧倒的にボールが運べる長谷川だが、スペースがないと持ち味を存分に発揮できない選手でもある。ソニーがサイドを強めにきたのに飲まれる形で前半はパッとせず。後半からは明確にボールを運ぶタスクをこなし、川崎に勢いをもたらしてくれた。守備に難があるが、ボールを運ぶ事に関しては信頼感が高いのと一対多でも勝負できるのは強み。川崎においては齋藤学というドリブラーが入ったが今の所は長谷川が一歩リード。ただ、川崎のサッカーにドリブラーを組み込むという事自体に鬼木監督が苦労しているようにも見えるので、そうなってからか真の勝負かなと思う。長谷川の守備力向上が先か、齋藤学のチームへのフィットが先か。ドリブラー対決に注目したい。